轉型正義--二二八事件60週年特別報導

 

台湾における228事件60年記念活動

228国家記念館看板除幕式、28日に挙行

台湾と表記される初の切手、28日に発行

台湾各地の228記念碑

228事件琉球遭難者記者会見

 

228国家記念館、4月1日まで228事件特別展示

二二八國家紀念館揭牌

写真CNA228国家記念館の看板除幕式に出席した陳水扁・総統(中央)、呂秀蓮・副総統(左から二人目)、蘇貞昌・行政院長(右から二人目)。使用する建築物は、日本統治時代の1931年、建築家・井手薫によって建設された台湾教育館。内部は不必要な装飾を排除した、当時としては前衛的で未来志向のシンプルな設計になっている。

1947年に発生した228事件から60年目の今年、台北市南海路に228国家記念館が誕生した。228事件に関する記念館として台北市内には、228平和公園内に台北市文化局が運営する台北228記念館があるが、国家が運営するものとしては初めてのものとなる。政府に委託された財団法人228事件記念基金会が、この228国家記念館を運営する。

228国家記念館では、228事件から60年目を迎えることを記念して、228日から41日までの約1ヶ月間、228事件に関連した特別展示を行う。入場は無料。展示期間終了後、いったん閉館して、建築物の改修に着手する。2008228日には大部分の改修が終了するが、228国家記念館が正式に開幕するのは2009228日になる予定。

228国家記念館では28日、陳水扁・総統、呂秀蓮・副総統、蘇貞昌・行政院長、杜正勝・教育部長らが出席して、同記念館の看板の除幕式が行われた。陳水扁・総統は祝辞の中で、「228国家記念館を将来、人権に関する世界一流の記念館としたい。同時に、自由・民主・人権・平和といった普遍的な価値を推進するため、228国家記念館が積極的な役割を演じることを希望する」と述べた。

228国家記念館が使用するのは、美国文化中心(アメリカ文化センター)として使用されていた建築物で、その前身は日本統治時代の19314月に落成した台湾教育館。台湾教育館は、当時台湾を統治していた台湾総督府が、教育の成果や美術作品を展示する場所として建設したもの。第二次世界大戦終結後、国民政府が台湾を治めるようになり、台湾省参議会を設置すると、台湾省参議会とその後の台湾省臨時省議会がここを使用した。しかし、1956年に台湾省政府が台中に移転するにともない、臨時省議会も1958年には台中県霧峰郷へ移転。1959年には美国在台新聞処(アメリカ在台ニュース処)がここに入居して、約20年間、台湾の住民が欧米の情報を得るための重要な窓口となった。1979年の中華民国とアメリカの断交後、美国在台新聞処は美国文化中心(アメリカ文化センター)に改称された。中華民国政府は1993年、ここを三級古跡として認定した。

写真CNA228国家記念館で2月28日から4月1日まで開催される「228事件60周年記念特別展示」を参観する陳水扁・総統、呂秀蓮・副総統、蘇貞昌・行政院長。入り口には1947年2月28日から経過した日数を示す数字が示されている。事件が発生した1947年2月28日から数えて2007年2月28日は2万1951日目となる。この展示館には、1947年2月末に当局と民衆の衝突が発生してから、3月9日に中国大陸にあった国民政府が軍隊を台湾へ派遣するまで、台湾内部で平和的解決を模索する動きがあったことを理解してもらうため、1947年3月2日から11日までに発行された当時の新聞(『台湾新生報』)のコピーが展示されており、自由に閲覧することができる。

戦後まもなく発足した台湾省参議会では、台湾のエリート30人が参議会議員として活躍していたが、1947年に発生した228事件により、そのうち2人が逮捕・投獄され、別の2人は失踪した後、死亡が確認された。残る議員も、大部分が指名手配されたほか、政界からの退出を余儀なくされ、台湾省参議会は事実上解散へ追い込まれた。日本統治時代に台湾教育館として建設され、戦後は政治への参与を求める台湾のエリートたちが集まる台湾省参議会が、そして戒厳令下で欧米の民主主義や自由な文化を求める台湾の人々のために重要な情報を提供した美国在台新聞処が使用してきたこの建築物を228国家記念館として使用することは、歴史的にも重要な意義を持つという。

写真CNA国立歴史博物館から派遣された学芸員による解説を受ける陳水扁・総統ら。写真中央にあるのは、彫刻家・蒲浩明さんが祖母をモデルにして作成した銅像。「恐がらないで。わたしたちは決して間違ったことはしていません。いずれ静かな日が訪れるでしょう」と言い、強い心をもって生きていくように教えてくれた祖母の姿をイメージしたもの。蒲浩明さんの祖父、陳澄波さんは著名な画家だったが、228事件で殺害された。なお、228国家記念館では、4月1日までの特別展示期間中、228平和公園内にある台北228記念館から毎日約5人のボランティアが応援に駆けつけ、参観者のために無料で解説する。日本語・英語に堪能なボランティアもいるため、日本人観光客も大歓迎とのこと。

 

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