2008年立法委員選挙及び公民投票

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民進党が惨敗、1/4割れで陳・総統が党首辞任



民進党が惨敗、1/4割れで陳・総統が党首辞任

 

12日に行われた第7期立法委員選挙と公民投票(二案)が即日開票され、与党・民進党が未曽有の惨敗。立法院113議席のうち27議席しか取れず、立法院で憲法改正案を阻止できる1/4の議席を確保できなかった。民進党主席を兼ねる陳水扁・総統は夜に開いた敗北記者会見で党首引責辞任を表明した。

 

●国民党は81議席、国会の7割を握る

 

国民党は81議席で立法院の71%を握る歴史的な大勝。無党団結連盟が3議席、親民党が1議席、無所属が1議席を獲得した。第2野党だった親民党は国民党と協力して、ほとんどの候補者が今回は国民党から出馬した。第7期立法委員の平均年齢は52歳、113議席のうち85人は再選。女性は34議席を獲得して30%となった。

 

今回の選挙では初めて単一選挙区二票制が導入された。小選挙区(73議席)と原住民族枠(平地3議席、山地3議席)の79議席のうち、国民党は61議席を獲得、民進党は13議席、親民党が1議席、無党団結連盟が3議席、無所属が1議席。

政党比例代表(34議席、半分は女性枠)では国民党が得票率58.12%で20議席、民進党が41.87%で14議席を獲得した。(得票率はいずれも、5%に達しなかった政党部分を差し引いて計算)その他の政党は当選枠の与えられる得票率5%の条件をクリアできず、議席の配分を受けられなかった。李登輝・前総統を精神的指導者と仰ぐ台湾団結連盟は議席ゼロとなった。

 

7期立法委員選挙の投票率は小選挙区と原住民族枠で58.5%、政党比例代表で58.3%と、前回の59.2%を若干下回った。中央選挙委員会では18日に当選者名簿を正式に公告する。

 

●公民投票は投票率26%にとどまり成立せず

 

同時に行われた公民投票は、第3号案が「国民党が不正に取得したと資産の国家への返還」、第4号案が「国家指導者とその部下が国家に深刻な損害をもたらした責任追及」。公民投票は投票率が50%を超えなければ成立しない。(有権者約1727万人)

3号案は投票数が455万票(同意389万票、不同意363000票、無効票296000票)で投票率は26.3%、第4号案は投票数が4505000票(同意2304000票、不同意1656000票、無効票544000票)で投票率は26.0%、いずれも成立しなかった。

 

●国民党はおごらず、総統選挙での政権奪回目指す

 

大勝した国民党は夜9時過ぎに呉伯雄・主席、馬英九・次期総統候補、蕭万長・次期副総統候補、連戦・名誉主席、王金平・立法院長がそろって勝利の記者会見。呉・主席は立法院の2/3を超える議席を得たことで、王金平・立法院長の再選と共に立法院副院長も党内から選び、国会を主導する考えを示した。王金平・立法院長は、国民党の新たな責任の開始だとし、国民の福祉向上のため国会改革に取り組む決意を示した。

馬英九・次期総統候補は、国民党はより謙虚になって小規模の政党と中間層の声に耳を傾けなければならないと強調、総統選挙でも勝利して、総統と立法院が同一政党のリードの下、国民が期待して久しい改革を推進しなければならないと述べた。蕭万長・次期副総統候補は台湾語で、国民の期待を謙虚に受け止めて民主政治の責任を果たしていくと述べた。

 

●民進党の陳水扁・主席は辞意を表明

 

惨敗した民進党は夜9時半に敗北の記者会見。党主席を兼任する陳水扁・総統、謝長廷・次期総統候補、蘇貞昌・次期副総統候補、游錫堃・前主席、邱義仁・行政院副院長らが出席した。陳・総統はまず国民党を祝福。続いて、党員および支持者らに敬意を示して感謝した。陳・総統は、得票率36.9%の支持に感動したとしながらも、民進党結成以来最大の敗北だとして引責辞任を表明した。陳・総統は党が謝長廷氏の指導の下、団結して総統選勝利を目指すよう希望した。民進党では14日に臨時中央常務委員会を開き、謝長廷氏を主席に推挙すると見られている。

 

●台湾団結連盟は議席を失う

 

李登輝・前総統を精神的指導者と仰ぐ、台湾団結連盟は比例代表で当選枠が与えられる条件の得票率5%に達せず(3.5%あまり)議席を失った。

黄昆輝・主席は、中央選挙委員会は事前に宣伝する責任を果たさず、有権者は政党比例代表制を理解していなかったと述べて遺憾を表明。「中間から左より」の路線は正しかったがスタートが遅く、有権者の台湾団結連盟に対する固いイメージを改めることができなかったと悔やんだ。

黄・主席によると、李登輝・前総統は支持者に感謝、今回得た30万票あまりは「新たに開拓した票だ」として一定の評価をしたという。黄・主席は同党が主張した、経済と国民生活の問題、社会的弱者への支援、公共の正義という路線は正しく、国民党や民進党がそれに向き始めたとして台湾団結連盟の主張の広がりを強調。黄・主席は、「台湾は中国との統一か独立かを主張するばかりでは話し合いの空間が無い。台湾版の“文化大革命”のようなことはやめるべきだ」と述べ、立法院での役割は果たせずとも、その他の領域で努力を続けていく姿勢を示した。
 


 

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