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西螺延平老街文化館 |
台湾中部の雲林県西螺にある「西螺延平老街文化館」。この文化館は、歴史あるオールド・ストリートに位置しています。西螺は、約300年前に開発が始まった歴史ある土地で、特産品である農産物に加え、古跡などが数多くある事で知られています。
「延平老街文化館」は、日本統治時代に「延平路」として整備された古い通りの、元はお茶の商家だった建物を利用して作られました。この通りはバロック様式の建物が並ぶ通りです。「延平老街文化館」の前身は「許捷発茶荘」というお茶屋さん。二階建てで、前の棟、中間の棟、後ろの棟と分かれた当時としては大きな商店です。お茶や乾物を扱った裕福な商人の生活がしのばれます。
このオールド・ストリートの再生を手がけている「螺陽文教基金会」の張億載・董事長に聞きました。
(張億載・董事長のお話)
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西螺延平老街文化館 |
「実は、私たちの基金会が事務所として使い始めたのが、この文化館の始まりなんです。関係者の身内がここの持ち主だったのですが、もう10年以上も空家同然になっていました。1935年に建てられたこの建物は、かなり傷んではいましたが、歴史と文化を感じさせるそれは素晴らしいものでした。私たちは、県政府の補助を受け老朽化した部分を補強し、ここに腰を落ち着けたのです。」
新竹湖口老街と同様に、延平老街も交通の中枢としての地位を失って衰退しました。しかし、螺陽文教基金会は、コミュニティー建設の精神に基づき、歴史的建築物の再利用とオールドストリートの復活によってかつての栄華の再現を目指しています。
西螺延平老街文化館は二階建て、手前・真ん中・後ろと三つの棟に分かれ、更に裏庭を備えた大きな建物です。手前の棟にはインフォメーションカウンターが設けられている他、「延平老街」に関する歴史的な文物が展示されています。1952年に出来、東アジアで最大の橋と言われた西螺大橋の写真もあります。真ん中の棟では古い農器具や製茶に使う器具が見られます。製茶体験室もあります。そして後ろの棟は現代画家のギャラリーとなっています。また、二階部分では地元学生による展覧会なども行っています。
(張億載・董事長のお話)
「文化館の入り口部分は、建物そのものの外観を保つと同時に、茶葉を入れる樽や当時の農業社会で使った家庭用品を並べ、出来る限り昔の茶葉商家の雰囲気を再現しています。また、裏庭は、休憩スペースとなっている他、様々なイベント会場としても使われています。その他、私たちはこの文化館の空間を、台湾の伝統的な人形劇の研究など、様々な活動に役立てています。」
「西螺)」は米やお醤油でも有名です。かつては日本の天皇の御用米にもなった他、清の末期から始まった醤油産業も盛んでした。最盛期には100軒以上の醤油屋があったそうで、今でも30軒以上経営しています。中でも1909年創業の醤油屋は歴史の最も長い老舗です。1945年に丸荘醤油に名称を改め、今も延平老街の古い建物で手作りで醤油を作っています。
(張億載・董事長のお話)
「古い町並みを復活させるのは簡単じゃあありません。我々基金会は長期的な取り組みになると覚悟しています。10年前から住民と話し合い始め、商売にもならないのにと消極的な人たちを一生懸命説得しました。役場と一緒に取り組んできた結果、役場と県政府の補助が得られ、一本目の通りを復活させました。とてもきれいに、かつての姿が戻ってきました。また、一部の建物は歴史建築に指定してもらい、ライトアップしています。それに、丸荘醤油は観光工場にして、観光客が醤油作りを体験できるようにしています。」
張・董事長は、古い町並みに様々な昔の食べ物を結ぶ付けることも考えています。そうして、この古い通りを「通り」のみならず、歴史文化特別エリアにしたいと願っているのです。
(張億載・董事長のお話)
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西螺延平老街文化館 |
「西螺はとても面白いところです。教科書に載っていた西螺大橋は、西螺のある雲林県と、その北側の彰化県との間を流れる台湾最大の河川・濁水渓にかかる橋です。全長2キロ近くあります。今は赤く塗られていて大変美しい橋ですよ。さらに濁水渓の河岸では、150年ほど前に作られた、河の氾濫を鎮める為の石製の魔除けを目にする事ができます。この魔除けは台湾最大と言われています。古い町並みは言うまでもありません。青い空、白い雲、緑の木々、赤い花、街灯、昼と夜で違った風情が感じられる。たくさんの建物は紹介するに値しますよ。」
「延平老街文化館」の住所は雲林県西螺鎮延平路92号です。「国光客運」という長距離バスの西螺駅から徒歩300メートル弱の距離です。開館時間は月曜から金曜日の午前8時から午後5時まで、お昼12時から1時間は休憩。入場は無料です。
古い町並みを残してこそ地元文化の軌跡を留め置くことが出来ます。新竹の湖口老街も雲林西螺の延平老街も、時代の流れは商人や旅人、そして繁栄を奪い去ったかもしれません。しかし、その文化と歴史、地元の人たちの思いは永遠に受け継がれていくのです。
(担当:上野重樹) |