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「関渡自然公園」と「無尾港水鳥保護区」 (2008.10.19)

 
     
 

2. 関渡自然公園

 

 

関渡自然公園

「関渡自然公園」は台北市を縦に流れる淡水河と横に流れる基隆河が合流するところにあります。「関渡自然公園」は台湾でもっとも歴史が長く、投資規模も最大の自然公園計画により、2000年に出来ました。面積は57ヘクタールで、主要施設エリアの5ヘクタールが主に来訪者が活動する範囲です。ここにはエリア内自然センター、バードウォッチング小屋、歩道と解説システムなどがあります。

 

「関渡自然公園」に入ると見渡す限りの緑が見え、虫と鳥の声が聞こえてきます。地価の高い台北市の一部だとは思えません。淡水河と基隆河が交わる関渡平原はかつて、台北における主要な米の産地でした。肥沃な湿地は農作物を育てた他、多くの生物が繁殖する場所でした。特に鳥類で、関渡は台湾北部で最も早くバードウォッチングが始まった場所です。しかし、都市開発と灌漑水源の枯渇で、水田は徐々に土を廃棄する場所となり、湿地生物の繁殖は危険にさらされることになったのです。

 

(関渡で育ったボランティア・魏聡敏さんのお話)

 

ここは1981年までは稲を植えていました。稲を植えなくなったのは水源の問題です。石門ダム、翡翠ダムが出来てから淡水の水源は減少し始めました。また、1964年に関渡の河口を広げて以来、潮の流れが変わりました。農家は1年二毛作から1年に一度の収穫になりました。1981年前後、台湾の工業と商業は徐々に発展し、稲作は農家に十分な利益をもたらさなくなりました。それで農家は農地を土の廃棄場所に変えていったんです。1986年から1991年までに、今、目に出来るエリアは雑草で覆われてしまったんです。

 

ここの豊かな自然生態を保護し、湿地環境を育むため、1981年から環境保護団体が政府に対して保護区設立を求め始め、1996年に政府は台湾元150億元で土地を買収、関渡自然公園を設置しました。2000年には環境保護、教育、レジャーと研究などの目的を兼ねる場所となりました。

 

(環境教育部の陳仕泓さんのお話)


 

関渡自然公園

大変早くから外国人がここに目をつけ、バードウォッチングを始めました。その後、1980年代には鳥類を愛する人たちがここの素晴らしさに気づき、ここを保護するよう求めました。それから大変努力しましたよ。

 

 

「関渡自然公園」はまた、台湾で初の、民間が委託を受けて運営している生態保護区です。台北市野鳥学会が管理しており、利益はすべて社会に還元しています。運営開始からこれまでに、毎年平均で10万人の見物客を集め、活動に参与する人も増え続けています。今では「関渡自然公園」の知名度も上がり、ここは企業が公益活動として寄付をする際の対象となっています。

 

(環境教育部の陳仕泓さんのお話)

 

台北市野鳥学会らは、ようやくこの土地を購入したのだから保護と教育の目標を立てようと考えました。保護と教育は営利目的ではありません。ですから、収入はすべて台北市政府に還元することにしました。7年間で台湾元1000万元近くの赤字ですが、台北市民には1億元近く還元していますよ。

 

 

関渡自然公園

農村生活を知らない子供たちに農家の苦労を認識させるため、また、米の作り方を教えるため、3年前から季節ごとに水田キャンプを行っています。

 

(水田キャンプの責任者、謝牧郷さんのお話)

 

今の人たちは水田文化に触れる機会が余りありません。子供たちにとっては新鮮な体験です。特に春の耕作ですね。初めて泥に足を踏み入れる時です。今回のように秋の収穫での活動では、稲刈りでは腰を曲げていなければならず、30分で大変疲れます。そして脱穀。私たちが使っているのは昔の人力のものです。足と手の動きを合わせます。脱穀しても食べられるとは限りません。私たちは肥料をいつもやらないからです。発育不良の米もあります。ですから、いい米をより分ける作業も必要で、子供たちはそれを見ると苦労がわかるんです。総ての過程を経て、彼らは大変感動し、大自然への尊敬と農家を敬う態度が現われるんです。

 

関渡自然公園

関渡自然公園は野鳥学会が管理しており、バードウォッチングの名所です。しかし、鳥インフルエンザの脅威をうけて以降、将来的にはバードウォッチングの色彩を薄め、地元文化の意義と地元の人たちの参与で、関渡湿地が本来持つ自然文化の景観を回復していくことを目指すようになりました。

 

(環境教育部の陳仕泓さんのお話)


 

関渡自然公園はバードウォッチングで有名になりました。しかし、その後、鳥インフルエンザ事件がこのブームを押さえつけてしまいました。そこで、この湿地としての文化を取り上げ、それを広い角度で紹介することにしました。湿地に関する教育の中心であり、文化を保存するセンターにしたんですね。

 

関渡自然公園はMRT台北新交通システムの関渡駅から歩いて15分。月曜日は定休日、入場料は台湾元50元です。開放時間は午前9時から午後530分までです。

 

 

(担当:上野重樹)

 

1. 無尾港水鳥保護区

 

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