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台北愛楽梅哲音楽文化館 |
台湾全域には地方の文化を紹介する文化館が273ヶ所もあります。テーマは様々で展示品も多岐に渡っています。そこに秘められた文化の精髄とパワーは、台湾本来の文化の美しさをさらに輝かせてくれます。今週は二つの文化館にスポットを当ててみたいと思います。
(ヘンリー・メイザー氏が指揮した「台北愛楽管弦楽団」の演奏)
一つ目は、台北市内にある、「台北愛楽、及び梅哲音楽文化館」です。台北愛楽は管弦楽団の名前です。梅哲は外国人の名前です。この梅哲さんのイングリッシュ・ネームはヘンリー・メイザーです。ヘンリー・メイザー氏はアメリカの著名な指揮者で、台北愛楽管弦楽団の創設者でもあります。「台北愛楽、及び梅哲音楽文化館」はヘンリー・メイザー氏を主なテーマとした文化館で、氏のメモリーホールと言っても過言ではないかもしれません。
今年で創設23年目の、「台北愛楽管弦楽団」はクラシック音楽を主に演奏している台湾の著名な管弦楽団です。ヘンリー・メイザー氏は、「台北愛楽管弦楽団」を世界的に有名な楽団に育て上げた功労者です。メイザー氏の努力によって、「台北愛楽管弦楽団」は小さな室内楽団から、国際的な管弦楽団に成長したのです。同楽団は、オーストリアのウイーン楽友協会大ホールやアメリカのボストン・シンフォニー・ホールなどでも演奏したことがあり、いずれも大好評でした。
台湾では、クラシック音楽の愛好者を除くと、ヘンリー・メイザー氏を知っている人はあまり多くないようです。1918年、アメリカのピッツバーグに生まれたヘンリー・メイザー氏は指揮者として知られ、かつてアメリカのウェストバージニア州のホイーリング・シンフォニー・オーケストラ、フロリダ・シンフォニー、シカゴ・シンフォニーなどで音楽総監督や副指揮者を歴任しました。このような著名な音楽家が後に台湾に移り住み、台湾の音楽教育とクラシック音楽の発展のために残りの人生を捧げたのです。2002年8月1日、台湾に移住して18年となっていた、ヘンリー・メイザー氏は亡くなりました。享年84歳でした。8月3日、シカゴの大手日刊紙『シカゴ・サンタイムズ』は「シカゴ・シンフォニーの指揮者死去」という大きな見出しで、ヘンリー・メイザー氏の訃報を伝えました。シカゴ市は毎年の5月24日を『メイザー・デー』と定めています。
「台北愛楽管弦楽団」のマネージャー、呉宗祐氏はヘンリー・メイザー氏の台湾との出会いについてこのように説明しています。
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台北愛楽梅哲音楽文化館 |
呉宗祐氏によりますと、ヘンリー・メイザー氏と台湾との縁は1981年に遡ることができます。当時、シカゴ・シンフォニーで副指揮者を担当していた、ヘンリー・メイザー氏は偶然、台湾を訪れました。そして、まだ小さな室内楽団だった、「台北愛楽管弦楽団」の幹部と知り合いました。この幹部はヘンリー・メイザー氏が台湾に来て台湾の音楽教育とクラシック音楽の発展を助けてくれるよう説得しました。台湾のクラシック音楽には、まだ発展の余地が大いにあることに気づいた、ヘンリー・メイザー氏はなんと、思い切ってシカゴ・シンフォニーの副指揮者をやめて、台湾にやってきたのです。
ヘンリー・メイザー氏はかつてこのように言っています。「私は幸せな人間だ。生涯を通して音楽と一緒にいることができたからだ。」、「私は幸せな人間だ。なぜなら台湾に残ることができたからだ。」と。
百坪あまりのメイザー音楽館には、メイザー文物展示エリア、古典音楽の売店、コーヒーショップ、そして、60人収容できる室内の小型の音楽ホールがあります。この文化館は設立当初の、収蔵と研究に主眼を置いた博物館から、今ではクラシック音楽の教育と推進を行うセンターの役割も果たすようになっています。毎週の日曜日、室内楽の演奏が行われます。館内ではCDのほかに、古いレコードを鑑賞することもできます。ご興味がおありの方は、ぜひ一度お出かけになってみてはいかがでしょうか。
「台北愛楽、及び梅哲音楽文化館」は台北市済南路1段7号地下一階にあります。開館時間は毎週の月曜日から金曜日までの正午12:30分から17:00まで。休館日は土曜日、及び一月から四月までの日曜日です。五月からは日曜日も開放しています。参観は無料です。アクセスは、台北新交通システムMRTの板南線に乗って善導寺駅で下車、林森南路に沿って歩き、済南路との交差点を右折すると同館が見えてきます。MRTの駅から徒歩10分のところにあります。
台湾におけるクラシック音楽の鑑賞人口は主に中高年層に集中しており、クラシック音楽はどうしても、非・主流音楽に位置付けられてしまいます。しかし、最近では、日本のテレビドラマ「のだめカンタービレ」の台湾での放送により、台湾のクラシック音楽の鑑賞人口は少しずつ増えているといいます。また、年齢層の低下傾向も指摘されており、このような傾向が続くことを願いたいと思います。
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台北愛楽梅哲音楽文化館 |
(担当 王淑卿)
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