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台灣塩博物館 |
台湾全域には地方の文化を紹介する文化館が273ヶ所もあります。テーマは様々で展示品も多岐に渡っています。そこに秘められた文化の深さと精神的なパワーは、台湾本来の文化の美しさをさらに輝かせてくれます。
台湾南部台南県七股の塩埕村にある台湾塩博物館は、現時点で台湾において唯一の、塩の産業に関する博物館です。また、一つの産業について紹介するという意味で、規模が最も大きく、もっとも完備された産業博物館でもあります。この博物館1994年に塩の製造を主な業務とする台塩実業公司が計画しました。同社はもともと国営企業で、民営化されるに伴い、完成したこの博物館も国有から、台南県政府の代理管理に移されました。2004年にオープンし、現在は統茂営業管理公司によって管理運営されています。
台湾で最も古い塩田は台南市南の塩埕村のさらに南にあったとされています。最初の天日塩製法は1665年に陳永華氏が導入しました。この方法はコストに合わなくなって全面的に廃止となる2002年まで続きました。330年にわたる台湾の製塩産業の歴史はこの博物館に納められています。
塩博物館の西側には七股で有名な大塩山があります。博物館は二つのピラミッドのような形をしており、これは塩の山と、塩の結晶分子の構造をイメージしたものです。表面は粗塩の粒を模した塗装、白い石英版を使って、遠くから見ると二つの白いピラミッドが塩田に立っているようです。二つのピラミッド状の建物は高さ10メートルで、近くにある、雪山に似た大塩山と呼応するかのようです。博物館の建物の片方は塩の未来を、もう片方は製塩産業の過去を表しています。
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台灣塩博物館 |
(統茂営業管理公司の施瑞賢・マネージャーの話)
2002年に全面的に天日塩製法が廃止され、2004年には塩の輸入が解禁されました。政府は一方で、製塩産業の文化を保存するため台湾塩博物館を作ったんです。文化資産の保存のうち、製塩産業の部分は産業文化資産の保存に当たり、レジャーや観光と結びつけることも出来るんです。もとの塩田に博物館を作り、また、博物館は塩田、塩の結晶、塩の山といった要素を取り入れているので、遠くから見ると白いピラミッドのようですよ。
塩博物館の敷地面積は4600平方メートルあまりで1400坪余りに達します。展示面積はさらに1800坪余りです。七股ではもう機関車が塩を積んで行き来したり、塩田で人々が汗を流しながら塩を干す姿は見られませんが、塩博物館の一階では実物や蝋人形、音声や照明によって、我々に当時の塩田風景を見せてくれます。
二階部分は台湾における塩の歴史の展示です。歴代の製塩方式の解説、さらには実際に製塩業に携わった人達が台湾における製塩業の発展の物語を伝えてくれます。
四階では世界の塩についての認識を深めることが出来ます。ポーランドの世界遺産、ヴィエリチカ塩坑、中国大陸の四川での井戸から塩を取る方法などです。私たちはここに再現された採掘の風景を通じて、当時の人達の苦労を偲ぶことが出来ます。
塩が演じるのは調味料の役割だけではありません。塩は工業の母でもあります。博物館内の「塩と科学エリア」で私たちは、塩が私たちの生活と科学の上でいかに運用されているかを知ることが出来ます。
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台灣塩博物館 |
(統茂営業管理公司の施瑞賢・マネージャーの話)
一階では塩田の風景が見られます。マルチメディア放映室もありますし、テーマ特別展示室もあります。今は写真館にしています。また、周辺商品ショップもあります。二階は台湾における塩の歴史です。昨年、文化資産保存の部分を加えました。四階は塩の科学と世界の塩です。所蔵品は大変多く、各塩工場の公式文書やファイルは1万7000件余りにのぼります。写真も古いものがあり、さまざまな物が5000枚程度あります。かつての地図、製塩業関連の文物も1千件あまりですね。
七股の塩の山以外に、この博物館の近くには生態観光のスポットがいくつもあります。干潟湖や貴重な渡り鳥、クロツラヘラサギの保護区などです。七股干潟湖の総面積は1600ヘクタールで、台湾最大の干潟湖です。そしてクロツレヘラサギの棲息地としては世界最大です。塩田は製塩が行われなくなって人口の湿地となっており、今では野鳥のパラダイスです。バードウォッチングの愛好者を多く引き付けています。塩博物館はホテル、教育機関、県政府などと結びついて、観光コースにもおすすめのスポットとして組み込まれています。
(統茂営業管理公司の施瑞賢・マネージャーの話)
統茂営業管理公司はもともとホテルを経営していたグループです。ですから毎年の旅行見本市で私たちは塩博物館をPRしています。近くにホテルも持っていますので組み合わせての宿泊と観光にも便利です。学校については、幼稚園や小学校との協力の他、教師の研修も行っています。台南県政府ではいくつかの観光コースを勧めていますが、ここでも協力しています。雲嘉南海浜国家風景区管理処がPRしている観光路線にも組み込まれています。
台湾塩博物館の詳しいインフォメーションです。住所は、台南県七股郷塩埕村69号。年中無休、平日は午前9時から午後5時まで、週末と休日は午前9時から午後5時半までです。入館料は一人、台湾元130元、お年よりは110元です。
台湾では、「朝起きたら七つのものが必要だ。まきとコメ、油と塩、それに醤油と酢とお茶」、といわれます。塩の大切さがわかる言葉です。塩は輸入されるようになり塩田は湿地となりました。しかし、かつての製塩業の史跡は文化とアイデア産業を広めるエネルギーとなっています。上手に運用されることで、台湾の観光産業をよりユニークなものにしてくれたのです。
台湾塩博物館のHP
http://www.taiwan-salt.com.tw/
(担当:上野重樹)
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