RT I ::: 福爾摩沙聚焦 - 地方文化館巡禮 :::
chineseenglish 
     
吉貝石滬文化館と大埔美館(蛍生態テーマ館) (2008.8.31)    
     
 

2. 大埔美館(蛍生態テーマ館)

 

 

大埔美館

次にご案内するのは、台湾南部・嘉義県にある、自然生態をテーマとした地方文化館「大埔美館」です。「大埔美館」は2005年にオープンした、蛍をテーマとした文化館です。この文化館は、「蛍生態テーマ館」とも呼ばれています。同館は、台湾で最も大きいダム、曾文ダムエリア内にある情人公園の脇に建てられています。展示面積は二階を含めて200坪以上。一階にはコーヒーショップと地方特別展の展覧会場があって、二階は現地の生態環境を主な展示テーマにしています。定休日は毎週月曜日と火曜日、入場は無料、事前予約すればガイドによる案内を頼む事ができます。台湾の在来線、台湾鉄道に乗って嘉義駅で下車、「大埔」行きのバスに乗り換えて、「大埔衛生所」というバス停で降りて徒歩3分のところにあります。 

MUSIC―「蛍の舞(螢火蟲之舞)」

 嘉義県の最南端に位置する大埔郷は人口は僅か34千人、農業を主な産業とする、とても素朴な村です。ここは、台湾の中で唯一、工場がなく、大気汚染とは全く無縁の場所であり、豊かな大自然は、大埔郷の最大の財産だと言えるでしょう。

 台湾最大の規模を誇る曾文ダムはその99%が大埔郷に位置しています。ダムの周辺は開発が制限されているため、豊かな自然がそのまま残っています。そして、ここに「大埔美館」はあります。「大埔美館」は生態保護の指標となる蛍を主要テーマとしており、豊かな自然資源が、同地の観光の原動力となる事が期待されています。「大埔美館」の運営を担当する、大埔郷役場の職員、蘇平福さんのお話です。

大埔美館

(蘇平福さんのお話)

現在の大埔美館は、1991年以前は、嘉義県政府が建設した原生生物博物館となっていました。2003年に、行政院文化建設委員会が地方文化館に関する計画を打ち出したので、郷全体を挙げて、文化建設委員会の補助獲得を目指しました。私たちはまず、蛍を利用して地元住民の関心を引き寄せようとしました。地元の人々に、蛍が大埔ならではのすばらしい資源である事に気づかせ、そして皆が十分に関心を持つのを待ってから、次の作業に取り掛かりました。私達は、大埔の人々に、この土地の自然生態の多くは推進に値するものだと知ってもらって、そしてよその地から来た旅行客にも、ここの地質の変遷と生態環境を理解してほしいのです。

 大埔美館の一階は多目的スペースとなっています。コーヒーショップ、インフォメーションカウンターなどがある他、地元で最も重要な農作物である麻竹で作られた人形模型や、古い農機具などが展示されており、大埔の歴史とその変遷が紹介されています。二階は、生態をテーマとした展示になっています。蛍だけでなく、大埔で見られる蝶や鳥、ダムに生息する魚など様々な紹介がなされています。

 大埔郷一帯は、蛍の生息地として知られ、そこここで蛍を観賞する事ができます。曾文ダムは、早くから蛍観賞愛好家の中でもトップクラスの人気を誇る観察ポイントとなっており、役場もこれら観光客のために、蛍観賞用のルートを整備してきました。しかし、大埔美館は非常に交通の不便な場所にあるため、同地を訪れる人の数はなかなか増えませんでした。そこで大埔郷役場は苦心の末、2006年に、「国際芸術家村計画」をスタートさせました。毎年、世界各地から八名程度の芸術家を招き、ここに住まわせるのです。作品製作にあたっての唯一の条件は、必ず大埔の素材を利用する、という事です。先ほどの蘇さんは、次のように話しています。

大埔美館

(蘇平福さんのお話)

私たちは2007年、アメリカにおける生態芸術の第一人者であるヘレン・メイヤー・ハリソン夫妻を大埔に招きました。夫妻が私たちに教えてくれた最も大切な事は、出来る限り原生に近い自然状態を護り、それを人々に見せるべきである、という理念でした。夫妻と創作キャンプを始めてから、本当にたくさんの芸術家が次々と大埔を訪れました。地元の素材を生かした彼らの作品には、大埔の生態が余すところなく表れています。今後、国際社会と更に協力を進めて、この資源の少ない土地により多くのものをもたらす事ができるよう、努力していきたいです。

 

 曾文ダム風景区の中にある大埔郷は、実は阿里山風景区や馬瀬農場に通じる観光ルートに位置しています。また付近には嘉義農場などもあり、一泊二日の自然生態を楽しむ旅としては最適です。蘇さんが特にお勧めするのは、大埔美館のコーヒーです。ここのコーヒーの濃厚な香りは、地元産の希少なコーヒー豆ならではなのだとか。

(蘇平福さんのお話)

大埔に来たならば、ぜひ大埔美館で淹れたてのコーヒーを飲んで行ってください。大埔産の、本当に希少なコーヒーです。大埔でもコーヒーが生産されているんですが、このことはあまり知られていませんので、ぜひ、皆さんに知ってもたらいです。おいしいコーヒーで一息ついたら、公園をゆっくり散歩して、鷹が悠々と空を泳ぐ様子や、小さな虫たちが元気いっぱいに踊る姿などを見て、大埔の大自然をからだいっぱい感じてください。

 

大埔美館

 

  夜は、ぜひダムの付近に宿を取りましょう。満点の星空と、あふれんばかりの蛍が織り成す自然の絶景を堪能すれば、心は洗われ、明日への新たな活力がみなぎってくる事でしょう。

 曾文ダム特定風景区のURLhttp://www.wrasb.gov.tw/TSENGWEN/、電話番号は06-5753251、内線621062016228です。

(担当:荘麗玲)

 

1. 吉貝石滬文化館

 

| 戻る

戻る

|

文建會 :::地方文化館:::

www.rti.org.tw