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映画『万博追跡』Rtiが主演のジュディ・オングさんに単独インタビュー

26/08/2025 17:54
編集: 本村 大資
このほど映画『万博追跡』主演のジュディ・オングさんがRtiの単独インタビューに応じ、作品の魅力などについて語った(写真:国家電影及視聴文化中心)
このほど映画『万博追跡』主演のジュディ・オングさんがRtiの単独インタビューに応じ、作品の魅力などについて語った(写真:国家電影及視聴文化中心)

日本の大阪で開催されている、2025年日本国際博覧会「2025大阪・関西万博」が連日賑わいを見せている中、まもなく29日に「第21回大阪アジアン映画祭」が開幕する。

アジアの現代映画および古典とも言える映画を集めた映画祭では、台湾の作品も複数上映される。その中でもっとも注目を集めているのが、今回の映画祭で世界初上映となる、台湾の著名な映画監督、廖祥雄氏による『万博追跡』2Kレストア版だ。

台湾の大手映画製作配給会社、中影株式会社の前身である中央電影公司が1970年に公開した映画、『万博追跡』は、劇中で当時の日本の高度経済成長、また台湾が中華民国名義で参加した1970年の大阪万博の様子を垣間見ることができる。映画は既に日本で活躍していた当時20歳のジュディ・オングさんが主役の一人を務め、陰ながら自分と母親を助けてくれた恩人、そして父親を殺害した仇敵を追うという、波乱に満ちたサスペンスを展開する。

このほど、ジュディ・オングさんが日本でRtiの単独インタビューに応じ、当時の撮影の様子などを語ってくれた。

故宮博物院のような中華民国館

ジュディ・オングさんは劇中で台湾が中華民国名義で出展したパビリオン、中華民国館でコンパニオンを務める雪子を演じ、来場した台湾と日本の来賓に中華民国館を紹介。自信に満ちた表情の彼女は、はつらつと展示されている文物を解説しています。

記者の質問に対し、ジュディさんは笑顔で、あれは監督の仕事が素晴らしいからだ。実際は急いで撮影現場である会場に駆け付けた際、周りの皆が自分に必要な情報をインプットし、パビリオン内を案内されたのだと語った。

また、彼女はその時を振り返り、とにかく覚えられる情報を早く覚えようとした。なぜなら、当時の自身の中国語はそれほど流暢ではなく、歴史に関する資料の説明などに関しては尚更だった。したがって、撮影中は日本語で話し、後から中国語の吹き替えを行ったとして、劇中で聴ける彼女のオリジナルの声は冒頭の歌唱部分だけだと笑う。

1970年に大阪万博が行われた当時、中華民国は国連常任理事国5か国の一つであったため、台湾は中華民国館という名義でパビリオンを出展。日本・大阪の地で中華文化の各年代を代表する素晴らしい文物を展示した。

ジュディさんは中華民国館について、まるで故宮博物院の中にいるような気分だったと語り、「特に日本人のゲストには毛筆の書が人気だった。日本人は王羲之の書を最も愛していて、展示にも彼の書があったと述べ、多くの中華文化の歴史を深く知ることができたと思うと振り返った。

また、当時、大阪のテレビ局で制作されていた番組に出演し、毎週、万博会場内にある各国のパビリオンを紹介していたジュディさんは、中華民国館以外で最も印象が深かったのは、月の石や入場する人の長い行列を直に目にしたアメリカ館だと語った。しかし、中華民国館の外に設置されていた「火の鳥」の像も素晴らしく、非常に中華文化の美しさを備えた展示だったという。

1970年に人々が見た夢と高度経済成長

今回の映画、『万博追跡』は、大阪アジアン映画祭のプログラム・ディレクターである暉峻創三氏が台湾の国家映画および視聴文化センターに呼びかけ、同センターの手によりデジタル化、および修復がなされた。

ジュディさんは、Rtiのリスナーのみなさんに映画が製作された当時の社会、特に未来への夢と希望と人々に感じてほしいとして次のように語った。

1970年代の高度成長期、世界中が上昇気流に乗り、経済がどんどん上向き、皆がどんなことにも楽観的だった。さらに、消費にも大胆になり、未来、宇宙など、アメリカの新たな技術に目を向けた。携帯電話が発明され、日本もまた新幹線を生み出し、それは世界が現代、未来に移行する時期だった。

そして、当時の人々が想像した未来について、もちろん実現していないものもあるが、一部はすでに実現している。テクノロジーは人類に便利さと満足感をもたらしたとしつつも、この55年間で多くの資源を消費したとの考えを示し、今こそ、私たちは自らを見つめ直すべきであり、人類と自然、地球の調和、これこそが今回の万博で共生を学ぶ契機になると述べた。

最後に、Rtiのリスナーに対し、8月29日に開幕する大阪アジアン映画祭でオープニング上映される映画『万博追跡』には、当時、私たちが夢見ていた美しさがそこに詰まっていると語り、ぜひ見て欲しいと締めくくった。

(取材:鄭仲嵐/編集:本村大資)

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