9月3日の軍人節(軍人の日)を前に、頼清徳・総統は2日、「軍人節暨全民國防教育日表揚大會(軍人の日および全民国防教育日表彰式)」に出席し、国防は軍人のみならず、国民全体の共同の責任である。国民が引き続き国軍に最大限の支援を寄せてくれることを期待すると述べました。また、9月2日は「海軍節(海軍の日)」であり、今年は第二次世界大戦終戦から80年でもあることを強調。「団結は勝利に、侵略は敗北につながる」という貴重な教訓を心にとどめておくべきだとし、国防力の強化と国民の団結こそが、国家の主権と民主的自由を真に守ることができると語りました。
国防部(防衛省)は軍人の日を前に「軍人節暨全民國防教育日表揚大會(軍人の日および全民国防教育日表彰式)」を開催し、頼・総統が自ら主宰して国軍の模範軍人および模範団体を表彰しました。頼・総統は祝辞の中で、すべての受賞者たちが行動をもって軍人の名誉、規律、責任感を体現したことを称賛し、この精神は軍人の栄誉であるだけでなく、国家の栄誉でもあると指摘。受賞者たちはこの栄誉を大切にし、引き続き影響力を発揮し、部隊の士気を高め、中華民国の存立と発展、そして台湾、澎湖、金門、馬祖の人々の安全と幸福を守るという重大な責務を担うよう激励しました。
そして、軍、政府、企業、地域社会、国民が一致団結し、社会全体の防衛の強靭性を形成してこそ、「国軍は台湾を守る最も強固な力である」、そして「国民全体が国軍にとって最も強固な後ろ盾である」という、台湾の最も確固とした共通の信念となることができると強調しました。
頼・総統はまた、9月2日は「海軍の日」であることにも触れ、67年前に発生した「92海戦」において、海軍の将兵たちは数で劣勢ながらも中国軍による金門島封鎖を撃退し、補給任務を成功させ、戦略的勝利を収めた。この勝利は「823砲戦」の勝利への確固たる基盤を築いた。「92海戦」と「823砲戦」の勝利は、真の平和は侵略に抵抗する決意と揺るぎない団結によって生まれることを改めて示していると指摘しました。
頼・総統は、現在の安全保障環境は更に厳しさを増していると述べ、中国軍は、軍用機や軍艦を用いて、台湾海峡周辺で高強度の活動を続けており、グレーゾーンでの嫌がらせや認知戦などの手段を組み合わせ、台湾海峡の現状を変え、台湾の人々の自信を削ごうと企てている。これは台湾の民主主義と自由に対する脅威であるだけでなく、民主主義世界全体への挑戦でもあると指摘しました。
頼・総統は、「第二次世界大戦勝利後から、『92海戦』、『823砲戦』の栄光に至るまで、最も貴重な教訓は『団結は勝利し、侵略は失敗する』ということだ。平和はかけがえのないものであり、戦争に勝者はいないということを私たちはよく知っている。私たちが望む平和は、実力によって達成される真の平和なのだ」と語りました。
また、軍人の日は、国軍の将兵のみならず、自由と民主主義を大切にし、台湾を守る全ての国民の日でもあると指摘し、これは、国民が兵士たちを尊敬し、彼らの忠誠心、有機、そして犠牲を称える日でもあると述べました。
頼・総統は、国軍は国家の安全保障の要であり、政府は国軍の最も強固な後ろ盾となり支援する責任を負っていることから、政府は今年4月以降、志願兵と戦闘部門の兵士の手当を引き上げ、将兵の実質的な給与を増加させた。さらに、政府の来年度の国防予算は北大西洋条約機構(NATO)の基準に基づきGDPの3.32%にまで達するとしており、2030年までにGDPの5%という目標達成を見込んでいると説明しました。
そして、政府の最優先事項は戦闘力を強化し、自主的な研究開発と外部調達を通じてより性能の良い武器装備を獲得し、強い決意と行動で、いかなる侵略の試みも阻止することであり、それによって世界に台湾が国家の安全を守り、インド太平洋地域の平和と安定を維持するという決意を示すことであると強調しました。
(編集:中野理絵/呂學臨/本村大資)