9月3日は台湾では「軍人節(軍人の日)」です。賴清德・総統はフェイスブックに投稿し、国軍のすべての将兵に「九三軍人節おめでとう」と祝意を表するとともに、全ての国民が心を一つにし、「実力によって真の平和を達成する」ことを目標に共に努力するよう呼びかけました。
賴・総統は3日午前、北部・台北市内にある忠烈祠で「中華民国114年(2025年)殉職烈士秋季記念式典」を主宰しました。蕭美琴・副総統、行政院(内閣)の卓栄泰・院長(首相)、立法院(国会)の韓国瑜・院長(国会議長)、監察院の李鴻鈞・副院長らも参列し、遺族代表を慰問しました。
賴・総統は、蕭・副総統や五院の代表とともに、国のために犠牲となった陸海空三軍に哀悼の意を捧げたと述べました。台湾の人々は平和を愛し、銃を掲げて平和を記念するのではなく、先人をしのび、歴史の教訓を胸に刻み、自由と民主への信念を堅持していると強調。そのうえで、手にする装備は国家と家庭を守るためのものであり、侵略や拡張のためのものではないと強調しました。
さらに、今年は第二次世界大戦終結から80年にあたり、2日には台湾の陸軍上将・徐永昌氏が他の8か国の連合国代表とともに終戦文書に署名し、「団結すれば必ず勝利し、侵略は必ず敗北する」という血の教訓を残したと振り返りました。賴・総統は、かつての枢軸国がいまは民主国家となり、自由と民主主義を保障し、市場経済を実践し、人権と法治を重んじ、繁栄と平和を実現して世界から尊敬を受けていることに触れました。そのうえで、かつて侵略に苦しんだ国々が共に平和を守り、自由と民主を追求し、安定と繁栄の礎となることを心から期待すると述べました。
また頼・総統は、ファシズムの定義は広く、極端な民族主義や「大国復興」という幻想の追求、国内での厳しい言論統制、社会の多様性の抑圧、秘密警察の設置、強権的指導者への崇拝やスローガン文化などを含むと指摘。世界の人々は二度とそのような政治体制が現れないことを心から願っているとし、かつて侵略を受けた国が人類文明の進展を無視し、同じ道をたどることは、世界に遺憾と失望をもたらすだけだと警告しました。
賴・総統はさらに「軍が民を愛し、民が軍を敬う」ことは台湾の貴重な資産だと述べました。今年からは2万を超える店舗が軍人節に合わせて国軍への感謝を示す割引を実施しており、国民による広範な支持が示されていると紹介しました。
最後に、国軍の将兵に対して引き続き訓練と本務に力を入れ、国家を守り続けるよう激励するとともに、国民全体が一致団結すれば必ず「実力で真の平和を達成する」という目標を実現できると信じていると改めて強調しました。
(編集:王淑卿/許芳瑋/本村大資)