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中国・重慶で共産党に抗議した戚洪氏がRtiの単独インタビューに応じる(その3)

06/09/2025 11:05
編集: 豊田 楓蓮
中国のネットユーザーから「重慶の勇士」と呼ばれる中国出身の青年・戚洪氏が、中国・重慶市のビルの外壁に中国共産党を批判するスローガンを刻み、投影した。(戚洪氏提供)
中国のネットユーザーから「重慶の勇士」と呼ばれる中国出身の青年・戚洪氏が、中国・重慶市のビルの外壁に中国共産党を批判するスローガンを刻み、投影した。(戚洪氏提供)

2025年に公開された中国のアニメ映画哪吒2(邦題:ナタ 魔童の大暴れ)は今年、世界で数々の興行収入記録を打ち立てた。実は中国社会には、多くの「民間の哪吒(なた):道教で崇められている、少年の姿をした戦神」が隠れているのだ。

中国のネットユーザーから「重慶の勇士」と呼ばれる中国出身の青年・戚洪氏は、「自分は子どもの頃から負けず嫌いだった」と語る。作中で最も心に響いたセリフは「我命由人、不由天(私の運命は自分で決める、天には委ねない)」だった。幼少時、母親に叱られ「雷に打たれてしまえ」と罵られた際、戚氏は空に向かって「ならば俺を打ってみろ!」と叫んだという。そんな戚氏は「正しいことなら恐れない。堂々と生き、心のままに生きたい」と語る。

中国の「ロングアーム管轄権」に懸念 海外民主主義組織の価値を再認識

2025年8月29日、中国・重慶市のビルの外壁に中国共産党を批判する内容の巨大なスローガンを投影し、中国内外で注目を浴びた「重慶の勇士」こと戚洪氏(43)は、妻子を伴って英国に渡った。

戚氏は3日、滞在先のイギリスでRti台湾国際放送の運営母体・中央放送局の単独インタビューに応じ、「英国に来て2週間になるが、呼吸さえも自由になったと感じている」と語った。その一方で、近年、中国当局の海外で勢力を浸透させ、「ロングアーム管轄権(国外にまで及ぶ法的管轄権)」を行使する恐れがあるため、人身の安全への懸念が拭えず、心中にはいまだプレッシャーがあるとも明かした。

また戚氏は、これまで複数の海外民主主義組織と接触したことを明かし、華人社会に対する希望を抱いたと述べた。以前は海外組織が民主主義」の名のもとに私腹を肥やしているという話を聞いたことがあったが、今回、実際に接してみて、こうした団体は主流の価値観に基づいて活動し、自己利益のためではなく、黙々と人を助けていることが分かったという

戚洪氏は次のように語った。

「本当に黙々と人々を助けていることを知り、心から安心した。以前は、海外にいる民主活動家に対する世間の評価は賛否両論あることは知っていたが、後になってやはり希望があると感じた。困ったときに彼らを頼れば解決方法を考えてくれるし、さらに精神的な支えにもなる。私は『勇士』でも『英雄』でもないが、少なくとも『一人ではない』と感じることができた。」

戚洪氏はホテルの部屋にプロジェクターを設置した(赤い円で示された部分)。外から見ても気付きにくいという。(戚洪氏提供)