ブラジルは南米最大の国であるだけでなく、関税同盟「南米南部共同市場(メルコスール)」の重要な加盟国でもあります。外交部(外務省)の林佳龍・部長(大臣)は12日、自身のSNS上で「台湾の経済貿易市場開拓団が8月にブラジル・サンパウロ州を訪問し、同州議会で初めて座談会を開催した。会場では両国の国旗が掲示され、国歌も流された。これは『ブレイクスルー』であり、台湾とブラジルの交流における一つのマイルストーンでもある」と投稿、今後もブラジルとの協力関係の構築と深化に努めていく考えを示しました。
経済部(日本の経産省に相当)国際貿易署と、経済部の外郭団体である中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター) が組織した「ラテンアメリカ経済貿易市場開拓団」について、林・部長は「座談会には州議会議員10名が出席し、さらに元州議会議員やサンパウロ市議会議員及び州議会議員の補佐役、70名以上も参加した。会場では台湾とブラジルの国旗が掲げられ、両国の国歌が厳かに流された。座談会の様子は州議会のテレビ局で全編生中継され、台湾とブラジルの交流の重要な瞬間を外部に広く共有する形となった」と投稿しました。
座談会のキーパーソンとなったのは、非常に台湾に友好的であるサンパウロ州議会のジル・ディニス(Gil Diniz)議員で、林・部長によりますと、座談会の司会を務める中で、中国からの強大な圧力に直面しても、州議会の台湾に友好的という立場は揺るがず、民主主義と自由を重んじる台湾と肩を並べて歩む意志を改めて表明したということです。また、ディニス議員は、サンパウロの人々は台湾との協力をさらに深める意思があり、台湾が独立した国であることを認めているとも述べたということです。林・部長は、ディニス議員の力強い発言に会場からは熱烈な拍手が湧き上がり、サンパウロ州議会の台湾に対する揺るぎない支持を示したと明かしています。
林・部長は最近、ブラジルへの関心を幾度となく示しており、今回のサンパウロ州議会での座談会を「ブレイクスルー」と位置づけ、「台湾とブラジルの交流のマイルストーンであるだけでなく、ブラジルとの民主的パートナー関係を深化させる基盤を築くもの」と評価しています。また、「メルコスール」の観点からも、ブラジルは重要であり、南米に位置し中華民国台湾の友好国であるパラグアイとも密接な関係があると指摘。ブラジルは南米最大の国であり、人口も面積も世界トップクラスであることから、ブラジルとの協力関係の構築と深化は、外交部が長年にわたり取り組んできた重要な課題であるとしています。林・部長は、さらに「南米の南部共同市場は、実に約3億の人口を抱え、対外的には関税同盟、対内的には共同市場として機能している」と述べています。
我が国は経済貿易を通じてブラジルとの結びつきを積極的に強化しています。林・部長が言及した「ラテンアメリカ経済貿易市場開拓団」に加え、今月(9月)下旬には外交部が経済部の外郭団体である中華民国対外貿易発展協会TAITRAに委託して「中南米電動車経済貿易市場開拓団」を組織し、メキシコ、グアテマラ、パラグアイ、ブラジルなどを訪問する予定となっています。そこで交流を行い、台湾の電動車産業の発展を拡大することを目指すということです。
(編集:豊田楓蓮/中野理絵/本村大資)