中華民国(台湾)の建国記念日にあたる双十国慶節(10月10日)を前に、外交部(外務省)は4日、2025年の双十国慶節映像を発表しました。
全長約4分半の映像は「堅韌的台湾(しなやかな台湾)」をテーマに、2024年の野球の国際大会、第3回WBSCプレミア12での台湾チームの優勝、スマートテクノロジーの発展、漢光演習、全社会防衛強靭性体制の強化、そして国際社会の台湾への支持など、台湾の成果を次々と紹介。「Team Taiwan(チーム台湾)」の栄光を世界に伝え、「台湾を世界の誇りに」というメッセージを発信しています。
今年の双十国慶節の映像は、過去1年間における台湾のスポーツ、スマートテクノロジー、持続可能な発展、多元的な文化、そして国防や外交などの分野での成果を盛り込み、台湾が困難に立ち向かいながらも団結し前進する姿を描いています。
また、映像は賴清德・総統の就任1周年談話に示された「団結して未来に向かう」という理念にも呼応しており、「風に立ち向かいながら着実に前進する」台湾の姿勢を強調しています。
映像はまず、台湾の美しい自然と人文的な風景で幕を開け、続いてスポーツの場面では、プレミア12での優勝、リトルリーグ・ベースボール・ワールドシリーズでの優勝、ワールドゲームズ女子綱引き6連覇といった輝かしい瞬間を紹介。台湾選手たちの団結と努力、そして国際舞台での実力を示し、世界に台湾の存在感を印象づけています。
テクノロジーの分野では、台湾が世界のハイテク産業の中核を担っていることを紹介し、半導体チップ、スマート農業、医療技術、量子コンピューターなどの分野を通じて、台湾が「AIテクノロジー・アイランド」として世界の産業サプライチェーンで欠かせない存在であることを訴えています。
持続可能な発展のテーマでは、太陽光発電、洋上風力発電、海洋廃棄物の再利用などの取り組みを取り上げ、台湾が国際社会に歩調を合わせ、脱炭素とカーボンニュートラルを推進し、自然と共生する社会を目指している姿を描いています。
文化のパートでは、台湾の宗教の祭典、伝統芸能、創意あふれるパフォーマンス、名物料理、国宝級の文化財、職人技などを紹介。多様な文化を受け入れる台湾の包容力を示し、世界の人々に「台湾の魅力を体験してほしい」と呼びかけています。
国防と外交の場面では、台湾が国家の安全保障と国際的連携の拡大に尽力している姿を強調。国産潜水艦「海鯤号」、基隆級ミサイル駆逐艦、漢光演習などの映像を通じて、防衛自主と主権防衛への意志、そして「全社会防衛強靭性」の強化への努力を示しています。
また、賴・総統の外遊や閣僚による国際交流、各国から寄せられる台湾支持の声を紹介し、国際社会が台湾の貢献を認め、台湾海峡の平和と安定を支持している客観的な事実を伝えています。
映像の最後には、国民一人ひとりが団結して未来を切り拓く「台湾精神」を訴え、「Team Taiwan」の誇りを世界と分かち合うとともに、「台湾を世界の誇りに」という願いで締めくくられています。
この国慶映像は全長約4分半で、中国語、英語、スペイン語、ベトナム語、タイ語など13言語に翻訳され、外交部の公式ウェブサイトやFacebookで同時公開されました。
https://www.mofa.gov.tw/News_Content.aspx?n=95&sms=73&s=120814
外交部發布2025雙十國慶影片「堅韌的台灣」
https://www.facebook.com/reel/781922397975673
「堅韌的台湾」日本語版:しなやかな台湾
(編集:王淑卿)