中華民国の建国記念日「双十国慶節」を迎えた10月10日は晴天に恵まれました。北部・台北市の総統府前広場で午前中に開催された「中華民国114年(2025年)双十国慶節祝賀大会」には民間団体や市民らが一堂に会し、中華民国の誕生日を祝いました。祝賀大会は、迫力ある太鼓の演奏で幕を開け、中華民国三軍の楽儀隊が野球の国際大会「WBCSプレミア12」の応援曲を演奏。中華民国陸軍特戦指揮部の大型輸送ヘリコプターCH-47SD「チヌーク」が国歌斉唱時に巨大な国旗を掲げ上空を飛行し、最後に空軍のアクロバット飛行部隊「雷虎特技小組(サンダータイガース)」がフライトを披露し、最高潮を迎えました。
中華民国基督教会協会からは「中華民国、誕生日おめでとう!」と祝福の声が聞かれ、同協会の陳楚媃・秘書長は、同協会は毎年30人ほどで祝賀大会に参加している。台湾の地のために祈り、中華民国の安泰、国民の健康、国運の隆盛を願うと述べました。
新北市雲林県同郷会総会の呉氏は、今回総会から約30〜40人が祝賀大会に参加し、皆で中華民国の誕生日を祝った。大会での一つひとつの華やかな演目を楽しみにしていると述べたほか、台湾の平和の現状維持を願っていると語りました。
建国記念日を祝うため、台湾各地から多くの市民が朝早くから総統府前に集まり、祝賀大会に参加しました。さらには、世界各地から帰国した多くの海外在住の台湾出身者も、中華民国の誕生日を一緒に祝いました。多くの帰国者が正装で出席し、家族そろって参加する人もいれば、さらには20時間以上もかけて飛行機で台湾に戻り、共に中華民国の誕生日を祝った人もいました。
中米における中華民国の国交樹立国ベリーズから参加したある台湾人男性は、「ほぼ毎年祝賀大会に参加しており、20時間以上のフライトも苦にならない。政府主催の双十国慶節祝賀大会に参加できて、とても嬉しく、ワクワクしている」と話しました。南アフリカから帰国したある台湾人女性は正装で出席。彼女は「2年に一度帰国しており、その度に違った装いで参加している。今年は国家が輝き、国際舞台で注目されることを願って、正装にした。中華民国、誕生日おめでとう」と語りました。
アメリカ・ロサンゼルス台湾客家会の李妙麗・理事長は、今回で4回目の参加であると語り、「現場に来ると本当に特別な感じがする。現地で直接、中華民国の誕生日を祝いたいと思っていた。今回、私たちのチームは16名で帰国し、祝賀大会に参加した。とても嬉しい。昨晩(10/9)は中部・台中市で開催された海外在住の台湾出身者向けの祝賀大会にも参加したが、パフォーマンスも素晴らしかった。私たちは中華民国114年の誕生日を祝福する。中華民国万歳!」と述べました。
「日本関西台商協会」のメンバーの一人も、中華民国の誕生日を祝うために帰国できて非常に嬉しいと述べました。毎年帰国しているといい、「今回は、台湾が国際的にますます注目されていることを実感し、非常に良い方向に進んでいると感じる。海外に暮らす台湾出身者として、私たちは母国をとても大切に思っている。もし台湾をさらに世界にアピールできれば、私たち海外に暮らす台湾出身者にとっても大変誇らしいことだ」と語りました。
オーストラリアから家族とともに帰国したある台湾人男性は、「帰ってくることで少しは台湾の経済に貢献できるかもしれない」と冗談まじりに語り、「今回は息子と妻を連れて一緒に中華民国の誕生日を祝うことができ、とても意義深い時間となった」と述べました。
(編集:豊田楓蓮/中野理絵/本村大資)