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【双十国慶節】賴・総統が演説発表「民主主義の台湾、現状維持に尽力」

10/10/2025 18:48
編集: 豊田 楓蓮
10月10日は、中華民国の建国記念日「双十国慶節」。総統府前広場で祝賀大会が開催され、賴清德・総統が「変化の中 奮い立つ新しい台湾」をテーマに演説を行った。(写真:Rti)
10月10日は、中華民国の建国記念日「双十国慶節」。総統府前広場で祝賀大会が開催され、賴清德・総統が「変化の中 奮い立つ新しい台湾」をテーマに演説を行った。(写真:Rti)

今日10月10日は、中華民国の建国記念日「双十国慶節」、今年で建国114年を迎えました。賴清德・総統は北部・台北市の総統府前広場で開催された「中華民国114年(2025年双十国慶節祝賀大会」に出席し、「變局中 奮起的新台灣(変化の中 奮い立つ新しい台湾)」をテーマに演説を行いました。

今回賴・総統にとって総統就任後2回目となる双十国慶節祝賀大会での演説です。その中で賴・総統は、「毎年国民が一堂に会して中華民国の誕生日を祝うが、今年は特別な意味がある。なぜなら今年は台湾の民主化において歴史的な一年であるとともに、第二次世界大戦の終戦80年の年に当たるからだ」と強調。第二次世界大戦の歴史は遠くない教訓であり、「民主主義の台湾」はインド太平洋地域の平和と安定の要であるとし、現状維持に努めると表明。また、中国に対し、武力によって台湾海峡の現状を変えることをせず、共にインド太平洋地域の平和と安定を守るよう期待すると述べました。さらに、今年の9月10日には、台湾は歴史的な節目を迎えた。それは台湾の戒厳令が解除されてからの日数が、戒厳令の敷かれた日数を正式に超えた日だ。この日は台湾が権威主義体制の影と完全に決別し、民主的で希望に満ちた未来へ向かう象徴であると述べました。

賴・総統はまた、侵略に抵抗するために結束して流された血と涙であれ、民主主義、自由を追い求め主権の実現のために身を挺した国民の犠牲であれ、かつてこの土地に刻まれた物語は、どれも私たち共通の記憶であると指摘。多くの困難を経て築かれた「民主主義の台湾」こそ、台湾本島および離島の澎湖・金門・馬祖の2,300万人この世界において最も明確な存在を示すものであり、いまだ権威主義体制下で生活する人々に希望の光を届けていると述べました。

賴・総統はそして、現在、権威主義が拡大を続け、国際秩序が深刻な挑戦に直面しており、台湾海峡、東シナ海、南シナ海の地域の秩序、さらには第一列島線全体の安全が深刻な脅威にさらされていると指摘。「民主主義の台湾」は現状維持に努め、台湾海峡の平和を守ると強調するとともに、中国に対し、武力による台湾侵攻を放棄し、台湾海峡の現状を共に維持することを期待すると語りました。

賴・総統は、「『民主主義の台湾』はインド太平洋地域の平和と安定の要だ。国際社会の責任ある一員として現状維持に努め、台湾海峡の平和と安定を守り、地域の繁栄と発展を促進していく。また、台湾は中国に対し、大国としての責任を果たし、国連総会第2758号決議(アルバニア決議)や第二次世界大戦の歴史文書を歪めることをやめ、武力や脅迫によって台湾海峡の現状を変更することを放棄し、共にインド太平洋地域の平和と安定を維持することを期待する」と述べています。

賴・総統はまた、演説の中で、近年の台湾の顕著な経済成果についても触れ、これは台湾の半導体や情報通信技術(ICT)、電子部品など関連産業が牽引して築き上げた輝かしい記録であり、台湾全体の財産であると指摘。そして、総統としての自らの使命は、これら貴重な資産を守ることであると強調しました。

そして、今後、中華民国台湾の競争優位性を確保するため、三つの戦略を採っていくと指摘。

第一に「投資を拡大し、台湾に深く根を下ろしていく」、第二に「諸外国との経済貿易協力を深め、世界市場を開拓していく」、第三に「台湾を守る産業クラスターを構築し、台湾の産業の実力を強化していく」ことだと語りました。またこの3つの戦略に加え、「AI新10大建設」を推進し、台湾を世界で5本の指に入るコンピューティングセンターの一つに押し上げるとともに、量子技術、シリコンフォトニクス、ロボットという3つの基幹技術の研究開発に積極的に投資していく。また、さまざまな業界・企業でAIツールの導入を進め、各分野でAIの応用を促進し、台湾を全面的なスマート化時代へ導く。さらに、台湾を「アジアの資産管理センター」として整備することを目指し、バイオ医薬産業を1兆台湾元(日本円およそ5兆円)規模の産業に育成し、もう一つの「護国神山」を築く計画も明らかにしました。

賴・総統はさらに、新たな国防予算を通じて三つの目標の達成を目指すことを表明。

第一に、「台湾の盾」(T-Dome)の開発を加速し、台湾に多層防御、高度な警戒態勢、効果的な迎撃能力を備えた厳密な防空システムを構築し、台湾の人々の生命と財産を守るための防護網とする。第二に、ハイテクとAI技術の導入と統合を強化し、インテリジェントな防衛・作戦システムを構築することで、非対称戦略の抑止効果を強化する。第三に、国防に関するイノベーションへの投資を継続し、先進国の軍需産業と連携することで、国防と軍需産業の両方の力を強化。また、同盟国と連携して「レッドサプライチェーン」を排除し、自由民主主義国家のために防衛面での信頼を築き、自由と民主主義の価値を守るための強固な防衛線を構築する、と述べました。

賴・総統は演説の中で、全国各地のあらゆる分野から駆け付けた災害救助のヒーローたち、海外からやってきた人々、復旧・復興のために尽力する軍、警察、消防、中央政府や地方自治体の職員たちに、感謝の意を示しました。そして、この自発的な、かつ全国規模の動きは、世界でも類を見ない。全世界の人々に、台湾という小さく山の多い国がいかに思いやりにあふれ、偉大であるかを印象づけるだろう、と語りました。

そして今後も、自ら国家を率い、一丸となり、風雨にひるまず、困難を恐れず、より良い明日に向かって勇気をもって前進していこうと述べ、最後に、「台湾、頑張れ!中華民国、頑張れ!中華民国台湾、頑張れ!」と力強く呼びかけました。

(編集:豊田楓蓮/中野理絵/本村大資

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