台湾観光協会が主催する台湾最大規模の旅行博「台北国際トラベルフェア」(ITF)が7日、北部・台北市の南港展覧館第一ホールで開幕、4日間にわたり、盛大に開催されます。頼清德・総統は交通部(日本の国土交通省に類似)の陳世凱・部長(大臣)、交通部観光署の陳玉秀・署長、トラベルフェア準備委員会主任委員の葉菊蘭氏らとともに開幕式に出席しました。
頼・総統は挨拶の中で、今年は123の国・都市が出展していると紹介。また、交通部も国内業者が各国で開かれる旅行博覧会へ出展することを支援すべきだ。観光産業を通じて国際的な友好関係を築くことが重要であり、「観光で国を発展させ、観光で国際交流していこう」と強調しました。
頼・総統はさらに、台湾は観光立国を目指すべきであり、豊かな山や水、風情、および、美食、美しい風景、多様な文化を活かして、「煙突のない産業(観光は、新たに莫大な投資をして工場や機械設備を設置する必要がないことに由来)」としての観光を推進し、経済発展を牽引していくべきだと指摘。昨年の国内観光産業の総生産額は8,378億台湾元(約4兆1500億円)に達しており、2030年までに1兆元(約4兆9500億円)規模を目指したいと語りました。
しかし頼・総統は、現在、台湾の人々が年間1兆4000億元(約6兆9300億円)以上を観光に支出しているものの、そのうち9000億元(約4兆4600億円)以上が海外旅行へ費やされており、国内旅行に充てられているのはわずか5000億元(約2兆4800億円)に過ぎないため、国内旅行の推進にはなお一層の努力が必要であると指摘し、次のように述べました。
頼・総統は、「交通部も国内の業界が各国の旅行博覧会に出展することを支援すべきだ。各国の来賓や友人たちが台湾を訪れることを歓迎し、観光産業を通じて国際的な友好関係を築いていきたい。国内の人々が世界各地を旅する場合でも、海外の友人が台湾を訪れる場合でも、国家間、国民間の友好を深める絶好の機会となる。我々はこの方向に向けて努力すべきだ。観光で国を発展させ、観光で国際交流していこう!」と述べています。
頼・総統はまた、観光署に対し、観光署が推進する、北回帰線を軸に台湾の西の離島・澎湖、南部・嘉義の阿里山、中部・南投の玉山、東部・花蓮の縦谷などの自然資源を統合し、県市をまたぎ、山と海をつなぐ観光ルートの形成である「北回帰線の頂」計画と、同じく観光署が推進する、台湾南部の教育や歴史・文化に特色ある10のミュージアムを選定し、深みのある周遊ルートを提案することで、台湾南部の多様な芸術・文化・風情の魅力を体験できるようにする「スマイル南台湾」計画を台湾の2つの目玉として位置づけ、国際的に台湾の観光ブランドを広めるよう求めました。また、地方自治体が主催する各種大型イベントと連携し、イベントの質と知名度を向上させることも強調。例えば、南部・屏東県の台湾で有名な潟湖自然エリアである大鵬湾を「台湾のバリ島」に、台湾最南端の恒春半島に位置する墾丁を「台湾のハワイ」に位置づけるなど、観光価値のさらなる創出を目指していきたいとしています。
頼・総統はさらに、宿泊業者に対し、現在は隣接する宿泊施設だけでなく、近隣の県市、さらには世界にある宿泊施設の競争にも直面していると指摘。そのため、毎年ある9つの連休や、宿泊業での外国人労働者雇用の解禁政策を活用し、サービスや品質の向上に努めるべきだと述べました。そして、政府も「すべての省庁が観光部」の理念の下で国家チームを結成し、台湾の観光ブランドをさらに輝かせていくと語りました。
(編集:豊田楓蓮/中野理絵/本村大資)