日本でインフルエンザが猛威を振るっており、特に東京、神奈川、福岡、沖縄など、台湾人観光客に人気のある地域で患者数が急増しています。
国泰病院(Cathay General Hospital)感染症科顧問医師の黄政華氏は14日、台湾ではインフルエンザワクチンの接種率は高く、かつ現在使用されているワクチンはA型・B型インフルエンザの両方に有効でほとんどの人々に十分な免疫があるため、日本の感染状況がもたらす台湾への影響は大きくないだろう」と指摘。しかし、日本に旅行する際にはマスク着用や薬を持参するなどの対策を提案しました。
東京都では13日、季節性インフルエンザについて、警報レベルに達したとして「流行警報」を発表。これは昨年より6週間早く、2009年以来、16年ぶりに11月中の警報発表となりました。現在、日本で流行しているウイルス株は主にA型(H3N2)で、台湾で流行しているウイルス株と同じです。
多くの台湾人が日本へ旅行に行くことから、日本のインフルエンザ流行が台湾に影響を及ぼすかどうかが注目されています。国泰病院の黄政華・医師はインタビューに対し、「台湾では毎年10月に公費負担のインフルエンザワクチンの接種を定期的に実施していることもあり、台湾のインフルエンザワクチンの接種率は高い」と指摘。ワクチン接種後に抗体が十分にできるまでには2〜3週間かかるため、接種期間開始時にワクチンを受けていれば、過度に心配する必要はないと説明しました。
さらに、日本に渡航する前に自費で経口インフルエンザ抗ウイルス薬を購入しておくことを勧めています。現地で症状が出た場合、すぐ服用すれば1回で治療が完了するということです。ただし抗ウイルス薬は薬局で自分で購入することはできず、医師の処方箋が必要であると注意を促しました。
黄・医師は、「現在、インフルエンザの予防・治療用の薬は非常に便利に使える。例えば、日本を旅行中に、突然頭痛や筋肉痛、発熱の症状が出た場合、抗インフルエンザウイルス剤のバロキサビル(Baloxavir)という経口薬があれば対応できる。1錠あたり20mgで、体重が40〜80kgであれば2錠を1回服用するだけでいい」と述べています。
黄・医師はさらに、ワクチン接種や薬の準備に加え、台湾人観光客が日本を訪れる際には、公共の場でマスクを着用し、手洗いを徹底することが重要だと注意を呼びかけています。特に食事の後や他人と手が触れた後には、忘れずに手を洗うことで、感染リスクを低減できるということです。
(編集:豊田楓蓮/中野理絵/本村大資)