日本・福島県の磐梯町が15、16日の2日間、北部・新北市の淡水で「淡水x磐梯町 愛着交流音楽会 〜 日本と台湾、海を超えた音楽の絆を感じる2日間」と題した日台交流音楽会を開催した。
イベントには磐梯町と淡水、2つの町を音楽・文化などで繋ぎ、その地域に住んでいなくても好意やぬくもり、愛情などの感情を持つ「愛着人口」を生み出したいという願いが込められている。
台北メトロ(MRT)淡水駅そばの淡水文化園区内にある歴史建築、殻牌倉庫で行われた音楽会には、日本から磐梯町観光大使の若狭さちさんがボーカルを務めるデジタル民謡ユニット「NeoBallad(ネオバラッド)」、台湾からはRtiでパーソナリティを務める馬場克樹さんが参加している台日混成バンド「八得力楽団(バッテリー)」のリーダー、阿家さんが1日目、そして2日目は八得力楽団のバンド編成で出演。
初日の開幕式では冒頭で、このイベントのプロデューサーとして運営に携わる辛正仁さんが、淡水の地で音楽会を開くことになった経緯などについて紹介。辛さんによると、磐梯町の佐藤淳一町長が初めて淡水を訪れ、淡水河の対岸にそびえる観音山を見た際に、その姿があまりにも磐梯町から見る磐梯山に似ていると感じ、特別な感情を抱いた。そのため、いつか淡水で交流イベントを開きたいと佐藤町長と辛さんが話したのがきっかけだという。
開幕式には磐梯町から佐藤淳一町長のほか、町産業振興課の樋口和博課長、地域おこし協力隊の富澤竹三郎氏、富澤艾利氏、道の駅ばんだいの冨岡正敬駅長らが出席、台湾側は淡水文化基金会の許慧明・董事長、李鎮栄・董事、張譽尹・董事らが出席し、和やかなムードでそれぞれのメンバー紹介も行われた。
ステージは日本と台湾、双方の出演者が磐梯町と淡水にゆかりのある楽曲を中心に披露。磐梯町出身で町の観光大使である若狭さちさんとドラマー、プロデューサーの上領亘さんの民謡ユニットNeoBalladは伝統的な民謡とテクノ、ニューウェイブがクロスオーバーしたサウンドで福島民謡である会津磐梯山や相馬盆唄、北海道のソーラン節などを演奏。美しい着物姿で伸びやかな歌声を披露する若狭さちさん、伝統的な民謡にグルーブを吹き込む上領さんのパフォーマンスが観客を魅了した。
一方の阿家さん、八得力楽団(バッテリー)は淡水にちなんだ曲として観音山的記憶(観音山の記憶)、淡水暮色などを演奏。また、NeoBalladの若狭さちさんが台湾語で乾杯を意味する「乎乾啦」というフレーズが特徴的な楽曲、流浪到淡水を八得力楽団とともに唄いあげる場面も見られ、満員の会場は笑顔と熱気に包まれた。(編集:本村大資)

磐梯町の佐藤淳一町長と淡水文化基金会の許慧明董事長(写真:本村大資)