冬の足音が近づくなか、新北市瑞芳区・九份の山あいでは、11月から年に一度の「ススキ観賞シーズン」が始まりました。山一面に広がる「五節芒」が日差しを受けて銀白色に輝き、東北角(台湾北東部の海岸線一帯)の青い海と重なり合って、この季節ならではの壮麗な景色を作り出しています。赤い提灯が連なるレトロな街や台湾茶を提供する「茶館」といった山に囲まれた小さな町「山城」らしい風情に加え、冬の九份はより静かでロマンチックな雰囲気が漂い、親子連れの小旅行にもぴったりの季節です。
五節芒(Miscanthus floridulus、トキワススキ)は、ススキに似ているものの、より大型で、花期が早く、冬でも葉が枯れない(常緑)などの特徴を持つ、イネ科の多年草です。葉が冬でも枯れないことから「トキワススキ(常磐薄)」、または「カンススキ(寒薄)」と呼ばれます。また、穂の美しさから「アリハラススキ」という別名もあります。
日本の千葉県以西の本州、四国、九州、沖縄のほか、台湾や太平洋諸島にも分布します。関東以南の海岸沿いなど暖かい地域に多く見られます。
新北市観光旅遊局は、瑞芳区で人気のススキ観賞スポットを三つ紹介しています。家族でのんびり歩ける「報時山」、広大な景色が楽しめる「基隆山歩道」、そして写真愛好家に人気の「不厭亭」の三か所で、それぞれ違った魅力のススキ景観を楽しむことができます。

👆まずおすすめなのが、九份老街の近くにある「基隆山歩道」です。入り口から山頂まではおよそ40〜50分で、道沿いにはススキが一面に広がります。登るにつれ、北の海岸線が視界に広がり、山頂にたどり着けば、山と海が一望できる雄大な景色が旅人の心を癒やします。視界が広く、親子でのアウトドアにも最適です。

👆続いて、最も“絵になる”ススキ景観を楽しめるのが、瑞芳から双渓へ向かう県道102号沿いの「不厭亭」です。ここはススキ撮影の人気スポットで、冬になると山の緑が銀白の世界へと姿を変え、光を受けて揺れるススキや、曲がりくねる山道、重なる山々が一枚の絵のような風景をつくります。駐車も便利で、家族でのドライブ旅の休憩ポイントとしても向いています。

👆気軽にススキを楽しみたい方には、報時山歩道がぴったりです。全長わずか166メートル、徒歩10分ほどで展望台に着くことができ、小さな子どもでも無理なく歩けます。展望台からは、水湳洞、陰陽海、基隆山など東北角の名所の景色が360度の大パノラマで広がり、その迫力が訪れる人を魅了します。入口は勸濟堂駐車場のすぐそばで、アクセスも良好です。
いま、瑞芳区の山と海は、ススキの白い輝きで一年のうち最も美しい季節を迎えています。親子のお出かけ、カップルのデート、友人同士の小旅行など、どんな旅のスタイルでも心が癒やされる時間を過ごせます。
最新の観光情報は「新北市観光旅遊網」や「新北旅客」のフェイスブックページで確認することができます。
(編集:王淑卿)