頼清徳・総統は1日午前、総統府で「強靭な島、希望の光」をテーマに2026年の新年談話を発表し、新たな一年に向けて「より安全で強靭な台湾の構築」など4つの全体目標を掲げました。頼・総統は、中国の厳しい軍事的野心に直面する台湾には、待っている時間も、内部で消耗している時間もないとし、与野党が協力して国防関連予算を速やかに可決することを期待しました。頼・総統はまた、強靭な国防なくして国家は成り立たず、ましてや議論の余地も生まれないと強調し、台湾は必ずや大きく前進し、決して逆戻りしてはならないと述べました。
頼・総統は、まず談話で過去を振り返ると、世界情勢は激しく揺れ動き、国際的な衝突が激化し、中国の拡張の野心も高まり続けていると指摘。台湾もいくつかの自然災害や痛ましい社会的な出来事を経験しましたが、これらの試練に直面しても、台湾の人々は打ち負かされるどころか、経済成長率を15年ぶりの高水準に押し上げ、台湾の株価指数は次々と記録を更新し、雇用状況も25年で最も良好になったと述べました。頼・総統は、これらの驚くべき成果を達成した国民の団結に感謝の意を表しました。
新年を見据え、頼・総統は4つの全体目標を推進することを掲げました。第一は「より安全で強靭な台湾の構築」。中国の拡張の野心が高まり続けていることに直面し、新年の初日に改めて与野党の協力を呼びかけ、8年間で1兆2500億台湾元(日本円で約6兆1900億円)の国防特別予算を速やかに可決し、戦力を全面的に向上させる必要があると述べました。国家は大きく前進しなければならず、決して後戻りしてはならないと強調しました。
頼・総統は、「中国の厳しい軍事的野心に直面する台湾には、待っている時間も、内部で消耗している時間もない。我々は多くの議題について異なる見解を持つことはできるが、強靭な国防なくして国家は存在せず、ましてや我々が互いに議論し合う余地も生まれないのだ。これは党派を超えた国民全体のコンセンサスであるべきだ。与野党が連携し、重要な国防予算の早期可決を順調に進めることを期待している。」と述べました。
また、第二の全体目標として「スマートで繁栄した台湾への邁進」。頼・総統は、政府が台湾を「アジア資産管理センター」にすることを目指して推進しており、「AI新十大建設」などの複数のエンジンを始動させていると指摘しました。次世代における台湾の競争優位性を確保するため、国を守る産業クラスターを構築することに期待を寄せました。
第三の全体目標は「より均衡の取れた発展の台湾の構築」。頼・総統は、政府が長期介護3.0、高校・高等職業学校の学費免除、家賃補助、社会住宅(ソーシャルハウジング、公営住宅)などの社会福祉政策を推進し、都市と地方の均衡を追求していると述べました。また、《財政収支区分法》から生じた論争に対しては、与野党が改めて包括的な検討と議論を通じて、あらゆる側面を考慮し、地方の財政規律の安定を助け、同時に中央が地方の発展を支援する政策力を発揮できるようにすることを望むと述べました。
頼・総統は、第四の全体目標は「民主的な団結の台湾の促進」であると表明しました。過去一年で、国民にとって有益で、国の発展にも資する多くの法案が政治的なボイコットにより深刻に遅延し、さらに多くの違憲の疑いがある法案が強行採決されたと指摘しました。自身が総統として、与野党の協力を促進するために積極的に行動すると述べました。
最後に頼・総統は、この期間、国民の安全を守るために尽力した国軍、海巡署、警察、消防、医療従事者、そして台湾のすべてのボランティアのスーパーヒーローたちの献身に感謝の意を表しました。これは国民がより安全になることにつながり、台湾人が互いに助け合う運命共同体であることを証明していると述べました。どのような困難があろうとも、国民が手を取り合って前進し、台湾の奇跡を記すことができると信じていると締めくくりました。
(編集:呂学臨/王淑卿/本村大資)