Rti台湾国際放送の運営母体、中央放送局(央廣、Rti)が11日に報じたところによりますと、台湾は戦火の下にあるウクライナを支援し、現地のニーズを継続的に把握しています。「財団法人国際合作発展基金会(日本の国際協力機構=JICAに相当/略称:国合会、ICDF)」人道支援処の呉静怡‧組長(グループ長)は、1年間に3度ウクライナを訪問し、台湾の人道支援プロジェクトを推進する中で、多くの温かい力を感じたと語りました。また、現地の市議会代表者からは、「台湾に感謝する。ウクライナの復興への希望は、台湾が支援してくれているこの子どもたちにある」との言葉をかけられたということです。
ウクライナにおける人道支援プロジェクトの実施状況を深く理解するため、呉‧組長は2024年9月から2025年7月の間に、3度ウクライナを訪問しました。呉‧組長は、国際合作発展基金会は現地で複数のプロジェクトを実施しており、その中には女性の起業を支援するための少額資金の提供も含まれていると述べました。
呉‧組長は次のように振り返りました。あるビジネスプラン発表会で挨拶した際、ウクライナの美しい伝統刺繍衣装「ヴィシヴァンカ(vyshyvanka)」を台湾に持ち帰る機会があればと思うと語ったところ、その話を聞いていた支援を受けた女性の一人が翌日訪ねてきて、「ヴィシヴァンカ」を一着プレゼントしてくれたということです。その女性は呉‧組長に対し、「国際合作発展基金会が私たちの夢を実現する手助けをしてくれたので、今度は私たちが呉‧組長の願いを叶えたいと思った」と伝えたそうです。
呉‧組長はまた、首都キーウ滞在中、戦争の現実を身をもって感じたと指摘。ドローンや爆弾による爆撃の夜を実際に経験し、翌日には街全体に濃い硝煙の臭いが立ち込め、「戦争の匂い」とは何かを強く肌で感じた。また、街では至る所に戦死した兵士を追悼する「英雄の碑」があり、その多くが若い顔ぶれであったことが、非常に感慨深かったと述べました。
呉‧組長はさらに、国際合作発展基金会がウクライナで児童・青少年および家庭を対象としたメンタルヘルス・心理社会的支援プロジェクトも実施していると説明。トルスカヴェツ(Truskavets)市議会の代表は自分を深く抱擁し、台湾が復興の力を与えてくれたことに感謝の意を示したと語りました。
呉‧組長は、「最後に別れる際、その方が私を抱擁して、『ありがとうございます』と言ってくれた。さらに、『私たちの国は再建を非常に必要としており、そして私たちの国の未来はこの子どもたちにかかっている』と語った」と話しています。
呉‧組長はウクライナのほか、トルコ、ウガンダ、ヨルダンなども訪れています。国際合作発展基金会によりますと、同会のYouTubeチャンネルで配信している自主制作番組「Team Taiwan闖世界」の中で1月初旬に呉‧組長が出演し、各国で人道支援活動を実施した際の心の軌跡や得られた経験を語ったということです。視聴者はこの番組を通じて、台湾がウクライナなどの国々に対して行っている支援の成果を知ることができると説明しています。
(編集:許芳瑋/豊田楓蓮/本村大資)