半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)のアメリカでの投資拡大をめぐり、台湾を訪問中のアリゾナ州フェニックス市のケイト・ガイエゴ(Kate Gallego)市長が15日、半導体関連施設の建設に向けた用地の確保が進んでいることを明らかにしました。
ガイエゴ市長は、頼清徳・総統への表敬訪問や、都市間の少年野球交流イベントへの出席、台湾のスタートアップ企業との協力覚書の締結など、精力的な日程をこなしています。この中で、ガイエゴ市長は15日、台湾国際放送の運営母体である中央放送局のインタビューに応じました。
アメリカと台湾の関税交渉の結果が間もなく明らかになるとみられる中、ニューヨーク・タイムズなど海外メディアは、アメリカが台湾に課す関税を15%まで引き下げる見通しと、TSMCはアリゾナ州で、さらに5つの半導体工場を建設する意向を示していると報じました。
これについて、ガイエゴ市長は、フェニックス市ではより多くの半導体製造施設を建設できるよう、昨年12月、追加の土地を新たに区画指定し、半導体の後工程であるパッケージング工場や、研究開発施設の進出を迎えるなど、準備を進めてきたと説明しました。
ガイエゴ市長は、TSMCのアリゾナ工場が台湾との協力のもと、すでに半導体の量産に成功している点を挙げ、投資拡大に大きな期待を示すとともに、TSMCの進出によってフェニックス市が「アメリカの先端製造の中心地」になりつつあると強調。TSMCは先週、フェニックス市内でおよそ900エーカー(約364ヘクタール)の土地を購入しており、これによりアリゾナ州での投資規模は、ほぼ倍になると明らしました。
ガイエゴ市長はまた、「TSMCのおかげで、フェニックス市ではアメリカで最も先進的な半導体を生産している。世界全体では、台湾に次ぐ規模だ。フェニックス市議会は、さらなるウエハー製造工場やパッケージング工場の建設に向け、土地の用途変更をすでに承認した。非常に大きな進展で、期待が高まっている」と喜びました。
TSMCが今後さらに新たな工場を建設する可能性について、ガイエゴ市長は、市議会がTSMCの進出を歓迎する決議を可決したことと、市では土地などの資源が不足しないよう、事前に綿密な計画を進めてきたとしています。
(編集:王淑卿/呂学臨/本村大資)