ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領が、台湾の電子部品がロシアに輸出されている可能性を指摘したことについて、頼清德・総統は23日午前のインタビューで、「ゼレンスキー大統領に台湾関連の情報提供をお願いした」と述べました。頼・総統はまた、台湾は、第三国を経由し最終的な目的地を隠した製品のロシアへの流入を防ぐため、規制を強化する意向があると説明しました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、スイス・ダボスで開かれた「世界経済フォーラム(WEF)年次総会2026」に出席した際の演説で、台湾の電子部品がロシアに輸出されることで、ロシアがミサイルの生産を続け、戦争を長引かせている可能性を指摘。
これに対し、頼・総統は23日、「2026電器空調影音年終購物展開幕典禮(2026年 電器・空調・映像機器 年末ショッピングフェア開幕式」に出席する前、メディアの取材に応じ、台湾はウクライナの人々と連帯しており、欧米によるロシア制裁に参加しているほか、同盟国とともにウクライナで人道支援活動も行っていると指摘。また、台湾からも若者がウクライナに赴き現地の人々と共に戦っている。時には尊い命が犠牲になることもあると強調しました。そして、将来的に戦争が終結した際には、台湾も欧米の同盟国と協力してウクライナの復興に加わる意向があることを表明しました。
ゼレンスキー大統領が台湾に言及した件について、頼・総統は関連情報が提供されることを希望するとともに、台湾は規制を強化することを約束。その上で頼・総統は、「ウクライナのゼレンスキー大統領に台湾への情報提供をお願いした。台湾は、第三国を経由して最終目的地を隠した製品のロシアへの流入を防ぎ、ウクライナを守るため、規制を強化する意思がある」と述べています。
頼・総統は最後に、ウクライナが一刻も早く平和を取り戻し、ウクライナの人々が速やかに戦火から離れられるよう、神の加護を祈りました。
このほか、頼・総統はSNS「X(旧ツイッター)」の投稿を通じて、台湾は長年にわたり国際的なパートナーと協力し、ウクライナを強く支持してきたことを強調。台湾は人道支援を推進し、ロシアに対する制裁の調整にも取り組んでおり、第三国経由での不正な輸出や最終目的地を隠すなどの違法行為の取り締まりについて、ウクライナのゼレンスキー大統領とさらなる情報交換を行う意向であるとしています。
さらに頼・総統は、台湾からもウクライナの自由を守るために命を犠牲にしている若者がいることを指摘。台湾の立場は明確であるとして、「いかなる侵略者への協力や、国際的な禁輸措置・輸出管理規則に違反する行為も、我が国の国民および政府の政策として容認されない」と強調。そして、ウクライナが一刻も早く平和を取り戻すことを心から祈っていると投稿しました。
(編集:豊田楓蓮/中野理絵/本村大資)