現在台湾を訪問中のチェコ共和国の前下院議長であるマルケタ・ペカロワ・アダモワ(Markéta Pekarová Adamová)氏が23日、台湾国際放送の運営母体である中央放送局(Rti)を訪れ、Rtiの頼秀如・董事長と面会しました。両者は、民主主義における公共メディアの重要性や、現在の国際情勢下において公共メディアが直面している課題、そして偽情報などの問題について意見交換を行いました。
アダモワ氏のRti訪問および単独インタビューは今回が初めてです。アダモワ氏は、台湾とチェコの交流における多くの成果や感想を語り、チェコの公共メディアがRtiとさらなる協力を展開することを期待していると述べました。
一方、蕭美琴・副総統が2024年、副総統就任を前にチェコを訪問した際、中国当局の関係者に尾行され、交通事故に発展しかねない事態となった件に関連し、チェコの警察は17日、中国の情報機構で働いていた疑いのある記者1名を逮捕。この記者が事件に関与した可能性も否定できないとしています。
この件についてアダモワ氏は、これは一種の「ハイブリッド脅威」であり、中国やロシアが様々な手段を駆使して展開する、異なる形態の戦争であると指摘。多くの人がこのような主張は誇張しすぎだと考えているが、決して過小評価してはいけないと注意を促しました。
また、公営メディアの苦境について、アダモワ氏は、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)プラットフォームの台頭により、偽情報の影響が深刻さを増しており、公営メディアも課題に直面していると指摘。
これについてRtiの頼・董事長は、SNSメディアの影響力は非常に大きく、ドイツの国営国際放送局であるドイチェ・ヴェレでさえも情報発信のために中国系ショート動画プラットフォーム「TikTok」を活用せざるを得ず、ジレンマに陥っていると返答しました。
(編集:中野理絵/豊田楓蓮/本村大資)