タイで8日、下院総選挙の投開票が行われました。アヌティン(Anutin Charnvirakul)首相が率いる保守派与党「タイの誇り党(Bhumjaithai Party)」が勝利して第1党となり、他の政党と連立内閣を組織して引き続き政権を担う見通しです。これを受け、外交部(外務省)は9日、林佳龍‧外交部長(大臣)がタイの下院選挙が無事に終了したことに対し心より祝意を表明し、中華民国台湾のタイ駐在大使館に相当する、駐タイ台北経済文化弁事処に対し、政府を代表して直ちにタイ政府および当選者に祝電を送るよう指示したと発表しました。
外交部は、台湾とタイは経済・貿易、投資、観光、文化、教育など幅広い分野で長年にわたり緊密な交流を続けており、双方にとって重要な協力パートナーであると指摘。その上で、近年、新南向政策の枠組みの下で双方の協力は一層深化し、民間交流もますます活発化しており、多くの実りある成果を上げているとしています。
外交部はまた、わが国は、既存の良好な協力関係を基盤に、引き続き総合外交における実務的かつ互恵的な原則を堅持し、タイの新政権および国会との間で各分野における実質的な協力を一層深化させ、地域の平和、安定、繁栄を共に促進していくことへの期待を表明しました。
タイのメディアによる暫定集計によりますと、「タイの誇り党」が約200議席を獲得し、優勢を確保しています。現職首相で同党の首相候補であるアヌティン氏は8日夜、勝利宣言を発表しました。
アヌティン首相は8日、記者会見後に台湾の国家通信社、中央通信社の取材に応じ、今回の総選挙で最多議席を獲得した要因について、「タイの誇り党」は、国民の要望に応えられる政党であると信じてもらいたいと考えていると述べました。
中央通信社からタイと台湾の間で経済・テクノロジー分野における協力の可能性はあるかと質問されると、アヌティン首相は、「我々は行動規範(コード・オブ・コンダクト)に従う。(タイには)国際関係における行動規範がある」と答えましたが、その「行動規範」の具体的な内容については言及しませんでした。
タイはこれまで台湾と非公式の交流を維持しており、双方は貿易、経済、教育などの分野で良好な関係を保ってきました。
「タイの誇り党」の幹部で外交事務を担当するラチャダー・タナディレク(Rachada Dhnadirek)氏は8日夜、アヌティン首相と共に当選勝利を発表する記者会見に出席しました。
タナディレク氏は選挙前に中央通信社の取材に対し、「タイの誇り党」が引き続き政権を担うことになれば、台湾との友好関係を維持していく。特に経済・技術分野においてそうだと語っていました。また、台湾海峡問題に関する立場を問われると、タイは平和を望んでいると答えました。
(編集:許芳瑋/豊田楓蓮/本村大資)