中国軍機による台湾周辺での擾乱が年々増加する中、演習から実戦への移行や、旧正月(春節)期間中の不意打ち的な攻撃に備え、空軍はこのほど春節期間の戦備強化演習を実施しました。スクランブルや兵装搭載などの訓練を行い、軍隊の迅速な対応能力と領空を守り抜く決意を示しました。
国民が安心して新年を迎えられるようにし、台湾海峡の領空の安全を確保するため、空軍は中南部・嘉義基地で戦備強化演習を実施しました。第4戦術戦闘機聯隊(航空団)がF-16V Block20戦闘機を使用し、「スクランブル」や「兵装搭載」などの科目を実行しました。「スクランブル」では、パイロットと地上勤務員が命令を受けてから6分または15分以内に機体の整備を完了して離陸し、敵機の侵入に対応します。
演習に参加した第4聯隊のパイロット、施順徳・中佐は、嘉義基地に駐屯する同聯隊が台湾中南部および南西防空識別圏(ADIZ)の防衛任務を担っていると説明。空軍作戦指揮部のレーダーが中国軍機や不明機による領空接近、または台湾海峡中間線の越境を捉えた場合、ただちにスクランブルが命じられると説明。「私たちにとってこれは単なる演習ではなく、F-16パイロットの日常そのものだ。春節のスクランブル演習を通じ、空軍の日常的な実戦訓練の成果を国民に知ってもらいたい。春節期間中も防空に休みはなく、各基地が高度な警戒態勢を維持しているため、安心してほしい」と語りました。
また、「兵装搭載」について、空軍は戦闘機が基地に帰還した後、整備員が最短時間で武器の搭載、サブタンクの装着、給油などの整備作業を完了させるものだと説明しました。作戦ニーズに応じて、機体の構成を「完成」または「回復」の状態に区分します。第4修補大隊の呉柏志・装填整備指導士は「兵装搭載はF-16型戦闘機の戦力を発揮するための核心的な作業であり、最短時間で弾薬と燃料を補給し、迅速に再出撃させるためのものだ。普段の訓練では連携、効率、熟練度を重視しており、全員が各型の弾薬搭載と安全手順に習熟する必要がある」と述べました。
空軍の説明によりますと、今回の演習ではF-16戦闘機2機が編隊を組み、各機にAIM-120先進中距離空対空ミサイル2基、AIM-9サイドワインダー2基、および機関砲をフル装填しました。警戒機編隊の隊長機にはAN/AAQ-33「スナイパー」先進照準ポッドが装着され、中国軍機や不明機に対して遠距離からの識別や情報収集・警戒監視・偵察(ISR)活動を実施することが可能となっています。
(編集:呂学臨/王淑卿/本村大資)