頼清徳・総統は4日午後、総統府で日本の山東昭子元参議院議長ら一行の表敬訪問を受け、長年にわたる台日関係の発展および議会交流への尽力に対し、感謝の意を表しました。頼・総統は、台湾が世界のAI(人工知能)や半導体産業のハブであり、日本は材料、装置、精密製造などの分野で強みを持っていると指摘し、今後の台日連携の深化と共栄に期待を寄せました。
頼・総統は挨拶の中で、山東氏が2024年に台湾と関係の深い日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会(日華懇)」の祝賀団を率いて中華民国台湾の双十国慶節(建国記念日、10月10日)祝賀大会に出席して以来、再度の訪台となったことに触れ、山東氏が長年台日関係を促進し、数々の台湾支持の決議を採択してきたことに対し、心から感謝の意を表しました。
頼・総統は、現在の国際情勢は複雑になり、台湾と日本は近年、権威主義勢力の拡大やグレーゾーン事態、認知戦といった厳しい地域の安全保障の課題に直面していると述べました。その上で、昨年就任した高市早苗首相が、さまざまな国際的な場で台湾海峡の平和と安定を重視する姿勢を一貫して示していることに感謝の意を表明。また、第2次高市内閣の発足を受け、インド太平洋地域の平和にさらに貢献できるものと確信していると語りました。
さらに頼・総統は、高市首相が昨年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議に合わせた台日会談で、台湾の代表として出席した林信義・総統特使と会談した際、台日が重要技術分野での協力、交流を強化すべきとの認識で一致したことに言及しました。台湾は今後、この合意の具体化を積極的に進めていく方針です。特に、世界のAI(人工知能)と半導体産業の重要な拠点である台湾と、材料や装置、精密製造に強みを持つ日本が連携を深めることは、双方にとってウィンウィンをもたらすと強調しました。
これに対し、山東氏は、近年日本の政界や国際情勢の急激な変化により、日本社会では国家の将来の進むべき方向への関心が高まっており、自由や民主主義といった価値観を共有する友好国との連携を望んでいると述べました。
また山東氏は、日本初の女性首相である高市首相のリーダーシップのもと、日本政府は憲法改正や情報関連法の改正など多くの重要政策に取り組むとともに、国際情勢の変化がもたらす経済的影響や外交的課題に積極的に対応し、国民がより安全で安心して暮らせる環境づくりに尽力していると説明しました。その上で、世界情勢がどのように変化しようとも、台日間の深い絆は変わることはないと語りました。
今回の台湾訪問にあたり、山東氏は日本の伝統文化の普及に努める女性有志約40人を率いており、実地交流を通じて台湾の歴史や文化への理解を深めたいとしています。山東氏は、国会の職を離れた後も、台湾を愛する心を持って台日交流を推進し続け、双方の友好関係がさらに深まることを願っていると強調しました。
(編集:呂学臨/王淑卿/本村大資)