2011年3月11日に日本で発生した東日本大震災への台湾からの支援に対し、感謝の気持ちを伝えようと、台湾で学ぶ日本人留学生が中心に立ち上げたイベント『謝謝台湾 ~日台、心の絆~』が8日、台湾北部・新北市淡水の老街広場で開催されました。

今年で15回目の節目を迎えた同イベントは、子どもたちで構成された和太鼓チーム「ひろか源流太鼓」のパフォーマンスで幕を開けました。その後、来賓の挨拶、実行委員による東北の被災地訪問報告のほか、台日文化交流を深めるためのステージパフォーマンスも数多く披露され、多くの来場者が台湾と日本の絆を感じられる台日交流イベントを楽しみました。また、展示ブースでは、同イベントに関する展示や防災グッズ・震災に関する書籍の展示のほか、浴衣体験や日本人美術家によるワークショップも行われました。
実行委員会の代表、佐々木こはるさんはセレモニーでの挨拶で、地震発生後直ちに支援を開始した台湾の政府、そして人々への感謝の意を表し、イベント開催の目的は、この恩を忘れず次の世代に伝えていくことにあると強調しました。そして、当時5、6歳であった自分達は大学生となり、イベント開催の責任を担う世代となった。15年が経過し震災の記憶が風化していくなか、自分達の取り組みにより、さらに多くの人に震災を語り継いでいきたいと述べました。
日本の対台湾窓口機関「日本台湾交流協会台北事務所」の広報文化部・荒木直哉部長は、震災の際、台湾から200億円を超える義援金、多くの支援物資、そして心温まるメッセージを頂いた。これらは日本人の心に深く刻まれ、復興への大きな力となったと指摘。そして、日台の絆は、東日本大震災だけでなく、能登半島地震、台湾東部沖地震における相互支援など、幾多の困難を共に乗り越える中でより一層深まった。この記憶を次世代へと継承していくことが非常に大切だ。若い世代の実行委員が学生ならではの柔軟な発想と行動力で、日台の歴史ある友好を未来へと繋ぐ新たな交流の形を創造しようと奮闘する姿に、心からの敬意を表したいと述べました。
同イベントをバックアップしている「台北旭日ロータリークラブ(台北旭日 扶輪社)」の安藤肇会長は、今年の同クラブのテーマは「絆」だ。今回の『謝謝台湾』は「絆」を記念する上での大きなイベントだと述べました。また、日本、台湾、中国といったアジア圏をはじめとし、欧米等でも幅広く活動を広げる縁筆書家soyamaxさんが昨年製作した「絆」と書かれた書道パネルが、安藤会長から淡水区の陳怡君・区長へと贈呈され、台日の絆を深く印象付ける一幕となりました。
イベント終盤には、東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」の合唱、当日会場内で来場者により制作された絵灯籠の飾りつけも行われ、会場全体が温かい雰囲気に包まれながら幕を閉じました。
(編集:豊田楓蓮/本村大資)