台湾出身の歌手・女優であるジュディ・オングさんが主演し、1970年に公開された台湾映画「万博追跡」の2Kレストア版が今年(2026年)4月から日本で公開されることが決まった。4月10日に東京・シネマート新宿ほか全国で順次公開される。1970年の大阪万博(日本万国博覧会)を舞台に撮影された同作品は、昨年8月に「第21回大阪アジアン映画祭」オープニング作品として世界初上映。チケットは発売開始後すぐに完売し、日本のメディアから「幻の映画」として紹介されていた。
「万博追跡」は公開当時20歳のジュディ・オングさんと俳優・馮海さんが主演を務め、廖祥雄(リャオ・シャンション)監督がメガホンをとった台湾映画。ジュディさん扮する在日華僑の娘・林雪子が、大阪万博の中華民国館でコンパニオンを務めることになり、その間に長年彼女と母を助けた台湾の恩人の正体、そして父を殺害した仇敵の真相を追う、華麗なミュージカル、アクションを融合させたサスペンス。また、劇中では約20分間にわたり、1970年大阪万博の賑わいや中華民国館の展示内容が実景として収められている。
この作品をデジタル修復し、2Kレストア版として新たな命を吹き込んだのが、台湾の「国家電影及視聴文化中心(国家映画及び視聴文化センター)」。台湾国際放送の運営母体である中央放送局(Rti)が昨年、同センターの褚明仁(Arthur Chu)・董事長に取材したところによると、大阪アジアン映画祭のキュレーターである暉峻創三プログラム・ディレクターが、同センターにコンタクトを取り、「2025年の大阪・関西万博にあわせて上映を実現させたい」と提案したことが修復の発端だという。
台湾が中華民国名義で参加した最後の万博となった1970年大阪万博の会場の賑わいや中華民国パビリオンの展示内容も垣間見ることができる「万博追跡」。まさに映像のタイムカプセルとも言える同作品は4月10日、東京のシネマート新宿ほか全国で順次公開される。
(編集:豊田楓蓮/本村大資)