頼清德・総統は16日、総統府で、台湾と関係の深い日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会(略称:日華懇)」の会長で、日本の与党・自民党の古屋圭司衆議院議員の表敬訪問を受けました。
頼・総統は挨拶の中で、古屋氏に対し、長年にわたり「日華懇」を率いて台湾と日本の国会交流を推進してきたこと、そして複数の重要課題で台湾の立場を積極的に発信し続け、台湾への揺るぎない支持を示してきたことに感謝の意を表しました。
頼・総統はまた、権威主義勢力の拡大に直面する中で、台湾は引き続き自国の防衛能力を強化していく。さらに、台湾と日本は産業面で高度に補完関係にあり、互いに重要な貿易パートナーであると述べ、人工知能(AI)、サイバーセキュリティ、エネルギーなどの重要戦略分野で日本との協力を深化させ、安全で信頼できるサプライチェーンを構築し、地域の経済安全保障と産業の強靭性を高めることに期待を寄せました。
頼・総統はまた、中国の権威主義勢力が拡大を続ける中、台湾の政府は8年間で400億米ドル(約6兆2,816億日本円)規模の国防特別予算を策定し、台湾の自衛能力を強化していると強調。また、日本やより多くの民主主義パートナーと協力を深化させ、自由で開かれたインド太平洋地域を共に守っていきたいと語りました。
今回、古屋氏は、16日と17日の2日間に台北市内のホテルで開催され、今年で第9回目となる、アジア太平洋地域の対話を促すことを目的とする「玉山フォーラム」(2026 Yushan Forum)に出席するため台湾を訪れています。頼・総統は、古屋氏が行動をもって日本の国会の台湾に対する支持と重視を示しており台湾にとって最も堅実で重要な国際的友人の一人であると述べています。
一方で古屋氏は、頼・総統と日本の高市早苗首相がいずれも「挑戦」、「投資」、「経済の強靱化」および「外交強化」といった理念を掲げており、台湾と日本の指導者の政策方向が高度に一致していると指摘。今後、次世代産業、グリーンエネルギー産業、経済・エネルギー安全保障、サプライチェーンの強化などの分野で、両国は引き続き協力を深化させ、台湾・日本双方の経済の強靱性を高めることができると述べました。
また、古屋氏は、中国による台湾への圧力は年々強まっており、昨年(2025年)高市首相が「台湾有事」に関する発言を行った際、中国が強く反発し日本に圧力をかけた。しかし、高市首相の発言は日本政府の既存の立場を継承したものであり、何ら問題はなく、中国の圧力に妥協する必要もないと指摘。一方で、台湾が日本産食品の管理措置を通常に戻したことは台湾からの温かい支持の表れであり、改めて敬意を表したいと語りました。
台湾海峡両岸情勢がますます厳しさを増す中で、古屋氏は「台湾有事」のような衝突を防ぐため、日本は価値観を共有する国々と協力を強化し、台湾、そして台湾の民主主義を共に守り、台湾海峡の平和と安全を維持していくと強調しました。
(編集:豊田楓蓮/許芳瑋/本村大資)