頼清徳・総統は22日からアフリカの国交樹立国であるエスワティニを訪問する予定でしたが、総統府は21日夜、緊急会見を開き、この訪問を延期すると発表しました。
訪問経路にあたるセーシェル、モーリシャス、マダガスカルの3カ国が、中国による経済的威圧を含む強力な圧力のもと、理由を明らかにしないまま突然専用機の飛行許可を取り消したため、総統府は安全面を考慮し、訪問の延期を決定し、代わりに特使を派遣することとしました。
「台史同慶 攜手共榮(台湾・エスワティニが共に祝い、手を取り合って共栄を)」と銘打たれた今回の訪問は、22日に出発し、アフリカ唯一の国交樹立国であるエスワティニの国王即位40周年および国王の58歳の誕生日を祝う一連の式典に出席し、26日に全日程を終え、27日に帰国する予定でした。
しかし、総統府の潘孟安・秘書長は21日夜の臨時記者会見で、専用機が経由する国々が突如として飛行許可を取り消したことを受け、国家安全保障チームによる慎重な評価の結果、元首および訪問団の安全と飛行運航の安全を考慮し、訪問を延期することを決定したと説明しました。
潘・秘書長によりますと、今回、セーシェル、モーリシャス、マダガスカルの3カ国が何の前触れもなく、不当に専用機の飛行許可を取り消しました。その背後には、中国当局による経済的威圧を伴う強力な圧力があったとされており、中華民国政府はこれを強く非難するということです。
潘・秘書長はこのような、威圧的な手段を用いて第三国の主権ある決定を左右させようとする行為は、国際社会において前例がなく、飛行運航の安全を脅かし、関連する国際規範や慣例にも違反している。これは他国の内政に対する公然たる干渉であり、地域の現状を破壊し、台湾の人々の感情を傷つけるものだとし、中華民国政府として北京当局のこうした粗暴な行いを強く非難しました。
潘・秘書長はさらに、「中華民国台湾は主権国家であり、台湾は世界の台湾である。2300万人の台湾人には世界へ羽ばたく権利があり、いかなる国もそれを阻む権利はなく、また阻むこともできない」と強調しました。また、連日にわたり台湾の交渉を支援した同じ志を有する国々に対し、心からの感謝の意を表しました。
頼・総統は2024年の就任後、同年11月30日から7日間、「繁榮南島 智慧永續(オーストロネシア地域の繁栄のため、スマートでサステナブルの発展を)」を掲げ、マーシャル諸島、ツバル、パラオといった太平洋の国交樹立国を訪問していました。今回の訪問は、総統就任後2回目の外遊となる予定でした。
(編集:呂学臨/王淑卿/本村大資)