頼清德・総統は6日午後、総統府で日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の隅修三会長一行の表敬訪問を受けました。頼・総統は、隅会長が具体的な行動を通じて台日関係の発展を促進していることに謝意を表するとともに、その影響力を通じて台日の経済・貿易および各分野での協力を深めることに期待を寄せました。また頼・総統は、4月に中国の圧力によりアフリカの国交樹立国であるエスワティニへの訪問を一時延期した際、日本の与野党の国会議員がいち早く中国の圧力を公に非難したことに言及、これは地域の平和と安定に対する日本の揺るぎないコミットメントを示すものであり、台湾の人々を代表して、日本政府と国会の確固たる台湾支持に対し心からの感謝を伝えたいと述べました。
頼・総統は挨拶の冒頭、隅会長が昨年6月の就任以来、1年足らずで3度目の台湾訪問を果たしたことを歓迎し、具体的な行動で台日関係の発展を促進し、多くの豊かな成果を上げていると評価しました。
頼・総統は、「日本台湾交流協会」と「台湾日本関係協会」が長年にわたり台日交流の重要な役割を担ってきたと指摘。双方はあらゆる困難や制限を共に克服して交流の架け橋を築き、貿易・経済、文化、観光、教育、スポーツなどの各分野で100項目を超える協力覚書(MOU)を締結してきた。特に、昨年12月に隅会長が代表団を率いて台日経済貿易会議に出席し、「台日デジタル貿易協定」と「税関協力に関する覚書」を締結したことは、台日の経済・貿易交流における協力基盤をより強固にしたと述べました。頼・総統は、隅会長の影響力を通じて、台日の経済・貿易および各分野での協力を強化し、ウィンウィンの関係を構築するよう期待を示しました。
また頼・総統は、日本政府が国際社会の場において、台湾海峡の平和と安定の重要性を繰り返し表明していることに改めて感謝しました。特に先月、中国の圧力によりエスワティニへの訪問を一時延期せざるを得なかった際、日本政府が「航空安全という国際社会の共通利益を確保するために、すべての関係国が透明性をもって運用することが重要だ」と述べ、日本の与野党の国会議員が中国の不当な圧力と威圧行為を即座に非難したことに触れ、日本政府と国会の確固たる台湾支持の立場と行動は、地域の平和と安定に対する日本の揺るぎない約束を象徴するものであり、台湾の人々を代表して心からの感謝を重ねて表明しました。
さらに頼・総統は、高市早苗首相が先週のベトナム訪問時の演説で、改定した新たな外交方針の「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」戦略を提示したことにも言及、サプライチェーンの強靭化、AI(人工知能)の研究開発の推進、安全保障協力の拡大などは、いずれも将来のインド太平洋の平和、安定、繁栄にとって重要な力になるものであると指摘、高市首相に敬意を表しました。
続いてあいさつに立った隅会長は、まず頼・総統がエスワティニ訪問を無事に終え、帰国したことに祝意を表しました。。隅会長は、昨年12月の訪台以来、台日関係は深化し続けていると指摘した上で、ウクライナやイランなどの情勢を含め、現在の国際情勢は複雑さを増し不透明感に満ちていると述べました。このような状況下で、共通の価値観を持つパートナーシップはますます重要になっており、台日も各分野での協力を強化し続けなければならないとの考えを示しました。
隅会長は、台日の間には長年にわたり安定した強固な相互信頼の基盤が築かれていると強調、経済分野においては、半導体、AI、情報通信技術(ICT)などの重要産業ですでに協力が展開されており、これらの分野は将来の社会発展に不可欠な核心になると述べました。さらに、今年1月には南部・高雄で「日台協力防災フォーラムin台湾・高雄2026」が開催され、防災協力について踏み込んだ議論が行われたことにも触れ、今後、台日の防災分野での協力にはさらなる発展の余地があると確信していると語り、今後も引き続き台日のあらゆる分野での協力を推進し、パートナーシップを深化させていきたいと意欲を示しました。
(編集:呂学臨/王淑卿)