世界中の多くの読者や観客と共に歩んできた日本の名作『魔女の宅急便』が11日、ミュージカル「2026シンフォニック新制作版」として、今夏に台湾で世界初演を行うことを正式に発表しました。
11日に東京のフジテレビで行われた「2026シンフォニック新制作版」世界初演記者発表会では、91歳の日本国宝級作家である原作者の角野栄子氏が特別に出席しました。演出の岸本功喜氏、音楽監督の小島良太氏、そして主演の山戸穂乃葉さん、北川拓実さんと共に登壇し、台湾のファンにとって喜ばしいニュースを伝えました。
『魔女の宅急便』は1985年の誕生以来、児童文学、アニメ、実写映画、舞台作品へと広がり、40年にわたり世代を超えて感動を与え続けてきました。ミュージカル版は2017年の初演以来、大きな人気を博し、日本国内で再演を重ねてきました。今回、新たに制作されたシンフォニック版は、台湾と日本のパフォーミングアーツ交流における重要な一ページとなります。
角野栄子氏は、「キキは空を飛べるから、どこへでも行ける。私の夢を乗せて世界へ羽ばたいてほしい」と感極まった様子で語りました。また、台湾に向けても「台湾は私の大好きな場所だ。皆さんにキキとトンボを好きになってもらえたら」と呼びかけました。
15年前に岸本氏と小島氏が初めてミュージカル化の構想を提案した当時のことを振り返り、角野氏は「当時は二人ともまだ若かったけれど、情熱を感じた。こうして作品が実現し、当時の約束を果たしてくれたことがとても嬉しい」と笑顔を見せました。
記者発表会では、山戸穂乃葉さんがキキのトレードマークである黒いワンピースと赤いリボン姿で登場し、キャラクターの持つ瑞々しさを再現しました。山戸さんは「物語のキキは13歳で、私は18歳だが、キキの持つ新鮮な気持ちを大切に、皆さんに青春の魔法を届けたい」と意気込みを語りました。トンボ役を演じる北川拓実さんは、初の海外公演が台湾となることについて、「小籠包がとても楽しみだ。トンボの持つ夢や明るさを皆さんに感じてほしい」と喜びを語りました。
今回の最大の見どころは、全面的にアップグレードされた「シンフォニック新制作版」です。小島良太氏によれば、単に編成を拡大するだけでなく、北部・台北の国家戯劇院(ナショナルシアター)と中部・台中の国家歌劇院(ナショナル・オペラハウス)に合わせ、東京と台北の音楽チームが共同で編曲・新録音を行ったとのことです。小島氏は「台湾と日本の音楽家が共に参加していることが最大の特徴だ。観客の皆さんに『聞こえる魔法』を体感してほしい」と強調しました。
台湾公演を主催する牛耳芸術(MNA)は、音楽を核心に据えて再出発することで、より没入感のある劇場体験を作り出し、魔法が観客の心に届くことを願っているとしています。
ミュージカル『魔女の宅急便』「2026シンフォニック新制作版」は、日本から70人規模のチームが来台し、2026年7月10日より台北の国家戯劇院で初演を迎え、その後、台中の国家歌劇院でも上演される予定です。
(編集:呂学臨/王淑卿/本村大資)