中国で対台湾政策を担当する、中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)が、世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関である世界保健総会(WHA)への台湾の参加には「一つの中国」原則を巡って中国と国民党政権下の台湾の各窓口間で口頭で確認したとされる「92コンセンサス(92年合意)」の堅持が必要だと主張。これに対し、台湾の対中国大陸政策を担う、大陸委員会(略称:陸委会)は12日、「台湾はこれまで一度たりとも中華人民共和国の一部であったことはなく、香港のように北京政府を中央政府として受け入れ、その許可や手配の下で国際組織に参加することは断じてあり得ない」と反論しました。
第79回世界保健総会(WHO)は18日にスイス・ジュネーブで開幕予定ですが、中国側の圧力を受け、台湾はいまだ正式な招待状を受け取っていません。
中国側は11日、国台弁の陳斌華・報道官名義で声明を発表し、過去には両岸が「一つの中国」原則を体現する「92コンセンサス」の堅持を前提に、双方の協議を通じて台湾が「チャイニーズ・タイペイ」の名義およびオブザーバーの身分でWHAに参加していたと主張。また、これは「92コンセンサス」に基づく特別な対応であったとしたうえで、与党・民進党政権が台湾独立の立場を維持し、「一つの中国」原則を体現する「92コンセンサス」を認めないため、台湾のWHA参加を支える政治的基盤はすでに存在しなくなったと主張しました。
(編集:豊田楓蓮/本村大資)