2026年9月19日から日本の愛知県および名古屋市で開催される、「第20回アジア競技大会(愛知・名古屋2026)」のPRイベント、「第20回アジア競技大会ファンラン」が9日、北部・新北市の浮洲芸術河濱公園で盛大に行われた。
これに先立つ8日、新北市内のホテルで記者会見が開かれ、中華オリンピック委員会の陳士魁・副委員長、アジアオリンピック評議会の周健・広報部長、日本から公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会の中森康弘副事務局長が出席。現時点でのアジア競技大会の準備状況を説明し、多くの人が9月に愛知・名古屋を訪れ、アジア大会の魅力を感じてほしいと期待を示した。
アジア競技大会のPRおよび台湾から出場する代表選手たちを応援する目的で、中華オリンピック委員会は9日朝、「第20回アジア競技大会ファンラン」を実施。公式発表によると3キロ、10キロの部門に分かれたファンランには約800人のランナーが参加し、アジア競技大会の成功および台湾代表選手の活躍を祈った。
2026年のアジア競技大会は9月19日から10月4日まで、アジア45の国、地域から約15,000人の選手が参加し、合計43競技が行われる。

Rti日本語課は公益財団法人愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会組織委員会の中森康弘副事務局長に話を聞いた。
ー 愛知名古屋大会のコンセプトの一つ目にある、「アスリートセンタードの視点」について。選手の意見を取り入れ、アスリートが最高のパフォーマンスを発揮できる舞台を用意するという部分で、具体的な取り組みは?
我々はより多くのアスリートの意見を取り入れようと、アスリート委員会を設置し、活動を行っている。 これは愛知・名古屋大会のアスリート委員会ではあるが、それに留らず日本オリンピック委員会のアスリート委員会と共同での取り組みである。これまでオリンピック競技大会、アジア競技大会、その他の世界選手権といろいろな大会にアスリートは参加している。その世界的な視点で世界大会にふさわしい選手の宿泊施設、食事、トランスポーテーションなど、すべての計画においてアスリートが中心となり、アスリートが心地よく最高のパフォーマンスを発揮できるような大会にしたいという思いで、我々はアスリートの声を、一人でも多くのアスリートの声を聞いている。
ー 続いて、コンセプトの中にあった、「先端技術の駆使」について。競技の観戦においても先端技術を取り入れたスポーツの新たな楽しみ方を提供することを検討していくとあったが、こちらはどのような取り組みを行なっているのか。
まだ言えない部分もあるが、愛知、名古屋というのは、ご存知の通りトヨタ自動車の本社がある。 また、トヨタだけではなく三菱重工も名古屋にあり、その他いろいろな特許、技術を持った技術力のある企業も名古屋市そして愛知県には多くある。それらの企業にスポンサーになってもらい、同じパートナーとして大会に協力していただくという取り組みを行っている。 その中でスポンサーの最先端技術を駆使した取り組みとして、一つだけ現時点で申し上げることができるのが、翻訳・通訳のシステムだ。アイシンによる翻訳・通訳のアプリを関係者全員に配布し、十数カ国の言語に対応できるような同時翻訳システムのアプリを導入しようということで、海外からの来たお客様もおもてなしをしよう。自国の言葉でそれが伝わるようにという取り組みを行っているのが一つの事例としてある。
ー もう一つコンセプトに、この地域独自のグルメである“なごやめし”で訪れる方々を歓迎するという風にあったが、 中森さんおすすめの“なごやめし”は?
選手村の方で提供しようと計画をしているが、一つは代表的な“ひしつまぶし”。また、味噌かつ、味噌煮込みうどんといった名古屋の伝統ある食事を選手村でも提供し、多くの選手の皆さんに提供したいと考えている。 食という文化は非常に歴史を背負っており、その食という文化に触れることによって愛知、名古屋を理解していただくという取り組みも行っている。
このほか、ボランティアの皆さんもそうだ。彼らが多くの海外の人たちをおもてなしすることによって、彼ら自身も勉強になるし、いろいろな国の文化を学ぶことによって、それがアジア大会のレガシーとして今後の愛知、名古屋の発展につながっていくだろうということで、 現在、ボランティア教育を定期的に進めているという状況になっている。
ー 台湾、チャイニーズタイペイで言うと、非常に台湾の人たちはアジア大会を重視しており、報道によると台湾の訪問団が一番最初に名古屋を訪れたと聞いているが、 台湾の人たちの熱気をどう感じるか。
チャイニーズタイペイのオリンピック委員会と日本のオリンピック委員会はパートナーシップ協定を結んでおり、 いろいろな選手・コーチの交流、あと実際にトレーニングをナショナルトレーニングセンターでお互いに行っているという状況など、スポーツ医科学分野の面でも交流事業を行っている。そういった成果を出す場面がアジア競技大会だと考えており、 我々日本オリンピック委員会、そしてチャイニーズタイペイのオリンピック委員会としても、 その大きな成果をアジア大会で発揮できるようお互い切磋琢磨しながら、これまで協力関係を持ってきた。一人でも多くの選手にメダルを取っていただきたい。もちろん日本としては、日本人が一人でも多くのメダルを取るということも大会が盛り上がる要素の一つとして重要なことであるため、 日本、チャイニーズタイペイ、お互いが協力しながら選手の競技力を発揮していただくよう、組織委員会としても良い環境を提供するよう努力をしていく。
(編集:本村大資)
インタビューの音声は5月13日放送の「こんにちは、台湾」でお聴きになれます!
