世界保健機関(WHO)第79回年次総会(WHA)が18日からスイスのジュネーブで開催されていますが、台湾は招待状を受け取っておらず、10年連続で参加できていません。
そしてWHAの開催期間中、台湾は政府レベルだけでなく民間レベルでも圧力を受けています。海外在住の台湾出身者は、17日にジュネーブで行われた台湾のWHA参加支持パレードにおいて、「WHO関係者」からTシャツに書かれた「TAIWAN」の文字を隠すか、あるいは服を脱ぐよう求められ、屈辱的かつ理不尽な対応を受けたと明らかにしました。
同パレードは「欧州台湾支持健走協会(Walking for Taiwan Association in Europe-WTAE)」や「スイス小旺萊文化協会(Ananasli Kulturverein)」など複数の団体が共同で開催したもので、当日は100人以上が参加し、台湾を支持する多くの世界からの参加者の姿も見られたということです。
しかし、イベント終了後まもなく、当日のパレード会場で多くの参加者が「WHO関係者」から圧力を受けていたことが明らかになっています。
この活動に参加したフランス在住の台湾出身者である莊丹琪氏は、台湾の国家通信社・中央通信社(CNA)の取材に対し、「パレード開始前、『WHO関係者』が集合場所に現れ、参加者に対して強い口調で何かを話していた。その後になって、参加者に対し、Tシャツに書かれた『TAIWAN』の文字を隠すか、あるいはTシャツを脱ぐよう求めていたことが分かった」と明かしました。
莊丹琪氏は、「当時の集合場所には『Who Cares, Taiwan Cares』と書かれた看板が設置されていたにもかかわらず、WHO関係者がその場所で参加者に対し、『TAIWAN』の文字を見せてはいけないと求めたのは、非常に理不尽だった。当日は多くの親が未成年の子どもを連れて参加しており、このような状況を経験したことがない人も多かった。中には恐怖で泣き出してしまった人もいた。私たちは侮辱され、抑圧を受けた。これは、これまで台湾の先人たちやスポーツ選手、芸術関係者が国際舞台で経験してきたことそのものだった。余計な対立を避け、イベントへの影響を最小限に抑えるため、当初は要求に従うことにした。しかし、集合エリアを離れてパレードが始まった後、再び『TAIWAN』の文字を見せるようにした」と語りました。
莊丹琪氏はまた、「これまでニュースで見ていた出来事が、今度は実際に自分たちの身に起きた。今回のパレード参加者が経験した状況は、まさに台湾そのものの縮図だった」との認識を示しました。特に今回は多くの子どもたちもパレードに参加しており、事情を十分に理解しないまま一連の出来事を体験することになったと指摘し、「家族や子どもたちを守ることができなかったことへの辛さや無力感は、より一層強かった」と心境を明かしました。
(編集:豊田楓蓮/本村大資)