20日は、日本プロ野球界のレジェンド、王貞治さんの86歳の誕生日でした。王さんは1940年、東京・墨田区生まれ。1960年代から1980年代にかけて活躍した日本プロ野球界を代表する選手で、通算868本の本塁打の世界記録を持つ世界のホームラン王として知られています。
台湾の在日本大使館に相当する台北駐日経済文化代表処の李逸洋・駐日代表(駐日大使に相当)は19日夜、王さんを招き東京で誕生日を祝う夕食会を開催しました。会場には、台湾出身で日本でも活躍する歌手で女優の翁倩玉(ジュディ・オング)さんのほか、王さんの主治医である郭宗明・医師、マネージャーの内藤氏らも出席しました。
李・代表はあいさつの中で、王さんが現役時代に記録した868本の本塁打は世界記録であり、日本人、台湾人、さらには世界中の野球ファンにとって努力と栄光の象徴だ。片足を高く上げる独特の「一本足打法」は、多くの人々の記憶に深く刻まれていると語りました。さらに、王さんは長年にわたり台日間の野球交流促進にも大きく貢献してきたと、その功績を称えました。
一方、王さんは、「現役時代は日本でプレーしていたため、台湾で野球をする機会はなかったが、台湾の人々から大きな支持をいただき、頼清徳・総統から『一等景星勲章』まで授与されたことに深く感謝している」と述べました。
そして、「生きている限り台湾野球の発展に尽力し、台日の野球交流促進にも引き続き貢献したい」と語りました。さらに、日本プロ野球やアメリカ大リーグで台湾選手が活躍することへの期待を示したほか、次回のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、日本と台湾がそろって決勝に進出できることを願っていると話しました。
王さんは2006年7月、胃がんのため胃を全摘出しましたが、20年近く主治医として支えてきた郭・医師によりますと、本人の強い意志もあり、現在も健康状態は良好だということです。
王さん自身も、現在でも毎日、片足立ちのトレーニングを続けていると明かしました。安全のため机の近くで行い、足元が不安定になった際には、すぐ机につかまれるようにしているということです。
また、50年来の友人でマネージャーを務める内藤氏は、王さんが現在も日本国籍を取得せず、中華民国籍を維持していることに触れ、「中華民国のパスポートで世界各国を訪れている姿には敬意を抱く」と語りました。
ウィキペディアによりますと、王貞治さんは、中華民国のパスポートを所持しながらも、台湾に戸籍を持ったことがない数少ない著名人の一人だということです。
なお、台湾映画「陽光女子合唱団」への出演でも知られる翁倩玉さんは、今年(2026年)10月に東京でデビュー60周年記念コンサートを開催する予定で、出席者らはその際に再会し改めて祝意を伝えることを約束し合ったということです。
(編集:王淑卿/豊田楓蓮/本村大資)