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台湾・基隆と石垣島結ぶフェリー初就航 今後は貨物輸送も視野に

28/05/2026 23:41
編集: 王淑卿
台湾北部・基隆と日本沖縄県・石垣島を結ぶ定期フェリー航路が28日、正式に就航し、基隆で初便の出航式が行われました。(写真:CNA)
台湾北部・基隆と日本沖縄県・石垣島を結ぶ定期フェリー航路が28日、正式に就航し、基隆で初便の出航式が行われました。(写真:CNA)

台湾北部・基隆と日本沖縄県・石垣島を結ぶ定期フェリー航路が28日、正式に就航し、基隆で初便の出航式が行われました。運航会社の華岡グループによりますと、初便は販売期間が短かった影響で販売率は約4割、約200人が乗船する見込みですが、端午節(端午の節句、今年は619日)の連休便はすでに完売しており、その後の便の予約状況も好調だということです。

華岡グループは28日、北部・基隆港で基隆―石垣島を結ぶ航路に就航する「八重山丸」フェリーの初就航式典を開催しました。式典では、日本の伝統的な祝いの儀式「鏡開き」が行われ、出席者が木槌で酒樽のふたを割り、今後の航路の順調な発展を祈願しました。(写真:CNA)

基隆石垣島航路は、「夜に出発し、朝に到着する」運航方式を採用しています。第1段階の試験運航期間となる528日から6月末までは、毎週1往復運航されます。台湾側は毎週木曜日の午後11時に基隆港を出発し、翌朝8時に石垣港へ到着します。復路は毎週日曜日の午後9時に石垣港を出発し、翌朝8時に基隆港へ戻るスケジュールです。

28日に基隆で行われた初便の出航式には、交通部航港局の葉協隆・局長、石垣市の中山義隆市長のほか、基隆市の邱佩琳・副市長、与野党の立法委員、そして華岡グループ創業者の洪清潭氏らが出席しました。

運賃は最も安い部屋で片道税別2800台湾元(約1万4,000日本円)、最上級のロイヤルスイートは片道税別1万500台湾元(約5万3,000日本円)です。(写真:CNA)

4人から15人まで利用可能な相部屋もあります。(写真:CNA)

華岡グループの洪郁航・総経理(社長)は、初便について「販売期間が短かったため、販売できたのはベッド数の約4割だった」と説明しました。一方で、その後の予約状況は好調で、特に端午節など連休期間のチケットはすでに完売しており、多くの利用客がキャンセル待ちをしています。また、石垣島の旅行会社からも予約に関する問い合わせが寄せられているということです。

洪・総経理はさらに、今回就航した「八重山丸」は、これまで市場に少なかった“ゆったりとした船旅”を比較的低コストで楽しめる交通手段として位置づけていると説明。貨物輸送については、実施までにさらに45か月の準備期間が必要だ。また、台湾北東部・宜蘭県の蘇澳港と石垣島を結ぶ新航路についても、日本側と実現可能性を協議しており、具体的な進展があれば改めて公表するとしています。

交通部航港局の葉協隆・局長は、「基隆石垣島航路の開通によって、より多くの海外観光客が台湾を訪れることを期待している」と述べました。また、去年、石垣島を訪れた海外観光客数は過去最多を記録したとして、「石垣島を訪れた観光客が、さらに台湾へ足を延ばしてくれることを期待している」と語りました。さらに、「八重山丸」は40フィートコンテナ90本を積載できる能力を備えており、将来的に貨物輸送が始まれば、日台間の海上物流の発展にもつながるとの見方を示しました。

与党・民進党の陳俊宇・立法委員(国会議員)は、「フェリー就航によって日本と台湾の距離がさらに縮まり、政府間・民間双方の交流も一層深まることを期待している」と述べました。また、船舶の運航能力が整えば、蘇澳石垣島航路の新設にも石垣市側の協力を期待したいとしています。

石垣市の中山義隆・市長は、「この航路は紆余曲折を経て、多くの関係者の努力によってようやく就航にこぎつけた」と述べました。また、これまで台湾から石垣島を訪れる観光客の多くはクルーズ船利用だったとした上で、「フェリーの就航によって宿泊など地域経済への波及効果も期待できる」と話しました。さらに、貨物輸送が開始されれば、台湾で人気の高い「石垣牛」などの農産品を台湾へ輸出できるようになるとの期待も示しました。

「八重山丸」は、総トン数21688トン、客室数122室、ベッド数493床を備えています。客室はスイートルームのほか、4人から15人まで利用可能な相部屋タイプなど、全部で7種類あります。運賃は最も安い部屋で片道税別2800台湾元(約14,000日本円)、閑散期には2000台湾元(約1万日本円)まで値下げされます。一方、最上級のロイヤルスイートは片道税別1500台湾元(約53,000日本円)で、閑散期は8500台湾元(約43,000日本円)となっています。

(編集:王淑卿)

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