頼清徳‧総統は5月30日、台湾の週刊経済紙「今周刊(Business Today)」が主催する「總統與青年論壇(総統と青年フォーラム)」に出席。頼‧総統は、自身が国家をより安全にすることに尽力していると強調し、台湾が中国による文攻武嚇(言葉で攻撃し武力で威嚇すること)や、統一戦線工作による浸透に直面している現状に言及。国防力を強化するだけでなく、経済の強靭性も高め、民主主義陣営と肩を並べて連携していくと述べました。また、中国発のライフスタイル共有型SNS「小紅書(RED)」や中国系ショート動画プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」の影響により、若者が将来中国を善良な存在と見なしてしまう恐れがあることについても、特に注意が必要だと述べました。
頼‧総統はこの日、台湾各地から集まった高校生と交流し、彼らの声に耳を傾けました。頼‧総統は、自身は国家をより安全にすることに尽力しており、中国による文攻武嚇に直面する中で、台湾は非常に大きな挑戦に見舞われているため、国防力を強化すると同時に、経済の強靭性も高めなければならない。過去のように経済面で中国に過度に依存するのではなく、今は世界へと向かっており、より強靭になるだけでなく、経済もより発展している。同時に民主主義陣営と肩を並べ、抑止力を発揮することで、実力によって戦争を回避するという目標を達成していきたいと述べました。
また、中国による統一戦線工作の浸透については、主権への脅威、台湾の国家アイデンティティへの脅威、台湾海峡両岸の交流の際に台湾の国民の善良さを利用して統一工作の手段とすること、さらには中国が沿海部に融合区を設け、台湾企業や台湾の若者に対して統一工作を行うことなどの手段があり、政府は対応策として、法改正や政策の提示などを検討・整理しているということです。
学生から出された歴史的な思考を通じて市民としての素養を育むべきだという提案について、頼‧総統は深く賛同し、学生たちの学習方法を高く評価しました。頼‧総統はまた、過去の歴史を題材とした学習を通じて学生のディベート能力を養うことができ、それにより国家に対する認識を形成する盾を築くことができるだけでなく、さらに民主主義の強靭性を深め、独立した思考力を養うことができるという考えに大いに同意しました。
頼‧総統は特に、現在の小紅書やTikTokが昼夜を問わず与えている影響について言及し、適切に対処しなければ、子どもたちが将来、中国を善良な存在と見なしてしまう恐れがあると述べました。
頼‧総統は、「一年365日、昼夜を問わずTikTokや小紅書によって誤った理念を絶え間なく刷り込まれているというこの問題を、私は総統としてずっと非常に深刻だと考えてきた。適切な対応策がなければ、時が経つにつれ、台湾は民主主義を守る意志を失い、中国を善良な存在と見なしてしまうかもしれない。中国は我々を併呑しよう、侵略しようとしているのに、我々は中国を善良な存在だと考え、台湾に危険はないと思ってしまう。そうなれば、我々は本来持つべき自国を守る意志を失ってしまう恐れがある」と述べました。
頼‧総統はまた、中華人民共和国はこれまで一日たりとも台湾を統治したことがない。したがって、当然のことながら、中華民国と中華人民共和国は互いに隷属せず、台湾も中華人民共和国の一部ではない。もちろん、中国が我々と対等で尊厳ある交流を行う意思があるならば、我々も中国との交流・協力を進め、台湾海峡両岸の平和的発展を共に模索していくことを歓迎すると述べました。
(編集:許芳瑋/豊田楓蓮/本村大資)