台湾の国家通信社、中央通信社の5日の報道によりますと、日本の熊本県にある「阿蘇くまもと空港(熊本空港)」の2025年度の利用者数が延べ385万993人となり、現在の場所に移転した1971年以降、過去最多を記録したということです。そのうち、国際線の利用者は前年度比で約1.3倍となっており、同空港の運営会社である熊本国際空港株式会社は、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が熊本に工場を設立したことで現地の国際的な知名度が向上し、ビジネス需要のみならず、観光客の継続的な増加ももたらしていると分析しています。
日本の読売新聞の報道によりますと、国土交通省の統計では、同空港の2025年度の利用者数は前年度比で増加し、そのうち国際線利用者は延べ64万871人と、前年度比33.5%増となっています。特に韓国と台湾の路線が好調で、利用者数増加の大きな原動力となっているということです。
同空港は近年、国際線ネットワークを継続的に拡大しています。2025年度には、台湾唯一の格安航空会社(LCC)、台湾虎航(タイガーエア台湾)が高雄-熊本線と台南-熊本線を新設。中国の中国東方航空も上海-熊本線(現在は運休中)を開設しました。さらに、台湾の星宇航空(スターラックス航空)が今年(2026年)3月末に台中-熊本線を新たに開設しました。現在、同空港では計6路線の国際線が就航しており、週44便が運航されています。今年度もさらに増便の計画が進んでいます。
一方、国内線の利用者数は延べ321万122人で、前年度比0.1%減とほぼ横ばいでした。読売新聞は報道で、コロナ禍以降、ビジネス出張の需要は減少傾向にあるものの、東京・羽田線や大阪・伊丹線の需要は安定しており、全体の利用者数は前年度とほぼ同水準を維持していると指摘しています。
熊本県はより多くの旅行客を呼び込むため、近年、海外での観光プロモーションを積極的に行っています。昨年(2025年)下半期には台湾北部の空の玄関口・桃園国際空港でも宣伝活動を行い、熊本の観光と美食を紹介していました。
また、同空港では、熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」をテーマとした装飾やプロモーション活動を展開しており、昨年10月からは空港の愛称を「阿蘇くまモン空港」に変更するキャンペーンを行っています。この取り組みは国内外で大きな反響を得ていることから、キャンペーン期間は当初の予定より約3か月延長され、今年6月末まで継続することになっています。
熊本国際空港株式会社は、「多くの旅行客が熊本の魅力を知った後、再び訪れる。今後も既存路線を拡充していく。特に国際線方面では、東アジア地域における新路線の開設を積極的に進めていく」としています。
(編集:中野理絵/豊田楓蓮/本村大資)