蕭美琴‧副総統は6日に訪問団を率いて、中華民国台湾の国交樹立国で、太平洋に位置するパラオ共和国を訪問し、4泊5日の「帛栄専案(パラオ繁栄プロジェクト)」を開始しました。訪問団は現地時間7日夜、パラオのスランゲル・ウィップス・ジュニア(Surangel S. Whipps, Jr.)大統領が主催する歓迎晩餐会に出席。これに先立ち、蕭‧副総統は同日早朝、船でユネスコの自然・文化遺産に登録されている南ラグーンのロックアイランドやペリリュー島といったパラオの自然・歴史的名所を訪れ、午後にはペリリュー州を訪問し、ペリリュー第二次世界大戦記念博物館を見学しました。
蕭‧副総統は7日早朝、ウィップス大統領とともに海へ出てロックアイランドを訪れ、シュノーケリングやカヤックを体験したほか、自ら舵を握って船を操縦し、台湾とパラオの「同じ船に乗って共に助け合う」友好関係を体現するかのような姿を見せました。蕭‧副総統はまた、「台湾製(Made in Taiwan)」のシュノーケリング装備一式を持参し、パラオの海中世界の美しさを絶賛。さらに、台湾の人々に向け、皆さんもパラオを訪れ、「神の水族館」と称される海の魅力を体験してほしいと呼びかけました。
蕭‧副総統は7日の晩餐会で挨拶した際、まず今回の訪問は頼清徳‧総統と台湾の人々からの温かいメッセージを携えてきたと述べました。また、頼‧総統から三つの任務を託されており、その一つ目が両国民の強固な友情をさらに深めることだと語りました。蕭‧副総統はまた、7日はパラオ到着から2日目に当たり、ウィップス大統領自らの案内により、多くの学びと発見に満ちた、知的好奇心が満たされる素晴らしい旅を体験できたことに心から感謝したいと表明。さらに、「サメと泳ぐ体験」ほど忘れがたい体験は世界でもそう多くないだろうと述べ、今回の経験を大いに称賛しました。
蕭‧副総統は、頼‧総統から託された任務の二つ目として、より多くの台湾の旅行者に対しパラオを旅行先の第一候補に挙げるよう促すことだと説明。蕭‧副総統は、すべての重要な国交樹立国およびパートナーの中で、パラオは短距離の直行便だけで快適に訪れることができる唯一の国である。台湾は、パラオが有する雄大な美しい景観が、今後も一層多くの台湾の人々を惹きつけ続けると信じていると述べました。
蕭‧副総統は、三つ目の任務として、台湾とパラオの強固な協力により進められている各重要プロジェクトを現地で視察し、その成果を見届けることだと説明。蕭‧副総統は、これから数日間の日程の中で、各種インフラ建設や、両国の農業・漁業・公衆衛生などの分野における専門的な協力の成果を、自ら視察することを大変楽しみにしていると述べました。
蕭‧副総統はまた、パラオが国際的な場で何度も台湾のために声を上げてきたことに感謝し、台湾が置かれている国際的な立場は従来から決して容易なものではないものの、こうした苦難に満ちた歴史の中で試練を乗り越えてきたことで、台湾とパラオの関係はより成熟し、強靭さを増したと強調。そして、台湾とパラオの協力が時代とともに進化していくことへの期待を示すとともに、台湾とパラオが国際社会に欠かせない善良な力であることを世界に証明していきたいと述べました。
蕭‧副総統は、「パラオの人々と同じように、台湾の人々もまた海に囲まれた島国の民族である。私たちはともに太平洋に目を向けて、開かれた心と広い視野、そして誇りとする温かさと情熱をもって心を通わせ、手を携えて、台湾とパラオの両国がともに国際社会に欠かせない善良な力であることを世界に証明していく」と述べました。
ウィップス大統領はその後の挨拶で、6月2日に日本でメディアの取材を受けた際、パラオと台湾の関係は非常に強固であり、さらに深まり続けていると強調した。なぜなら台湾とパラオは利益を共有しているだけでなく、さらに重要なこととして、ルールに基づく国際秩序と自由で開かれたインド太平洋というビジョンをともに守っているからだと述べました。さらに、もし台湾の主権と存在が尊重されなければ、パラオを含む小規模な国家の主権も同様に脅かされかねない。それゆえ、アメリカや日本をはじめとする各国は、自由・民主主義・法の支配のために立ち上がらなければならないと指摘しました。
ウィップス大統領はまた、自身の在任中、台湾は一貫してパラオにとって真の、そして優れたパートナーであり続けてきたと指摘。そのため、台湾がパラオへのフライトを現在の週4便から1日1便にまで増やすことを望んでいるとしたほか、さらに他の航空会社にも就航を検討するよう呼びかけました。さらに、台湾南部・高雄からパラオへの直行便の新設にも期待を寄せ、より多くの台湾の人々のパラオ訪問につながればと述べました。
ウィップス大統領は、パラオは「観光基盤の多角化」に力を入れている。台湾との航空路線が重要である理由として、単にパラオを台湾と結ぶだけでなく、アジアやヨーロッパ、アメリカとも結ばれているからだと説明。また、より多くの台湾企業がパラオに投資に訪れ、台湾とパラオが双方に利益をもたらす「ウィンウィン」の関係を築くことに期待を示し、団結し協力してこそ、台湾とパラオの関係はより強くなると信じていると述べました。
(編集:許芳瑋/豊田楓蓮/本村大資)