台湾がアメリカから購入した高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」が部隊編成後初めて実戦環境での実弾射撃訓練を実施しました。10日、中部・台中で行われた陸軍第10軍団の「年度重砲射撃演習」に参加し、3分以内で移動から射撃までを完了する「撃って離脱」の運用能力を検証しました。
陸軍第10軍団は10日、台中市の大甲渓河口で「2026年度重砲射撃および新型兵器配備検証演習」を実施しました。各種重砲兵器に加え、第58砲兵指揮部所属のハイマースが初めて参加し、実弾射撃による性能検証が行われました。
台湾のハイマースは、2025年5月に南部・屏東の九鵬基地で評価試験を終えていましたが、実際の作戦環境下で実弾射撃訓練を行うのは今回が初めてです。
今回の演習では実戦を想定した訓練を重視しました。ハイマースの発射車両は事前に戦力保存地点に分散・隠蔽され、射撃命令を受けると直ちに発射地点へ移動しました。そして、「移動」、「射撃準備」、「発射」の一連の手順を3分以内に完了した後、速やかにその場を離脱し、敵の反撃を回避する「撃って離脱(Shoot-and-Scoot)」戦術の運用能力を検証しました。
第58砲兵指揮部多連装ロケット部隊の柯明斌・連長は、「今年は初めて、命令を受けた後に迅速に発射地点へ移動し、射撃訓練を行った。隊員たちは日頃の教官による指導と標準作業手順に基づき、各種の射撃訓練課目を着実に実施した」と説明しました。
(編集:王淑卿)