蕭美琴・副総統は、6日から5日間の日程で「帛栄プロジェクト」の一環として西太平洋にある台湾の国交樹立国・パラオを訪問し、10日夜に帰国する予定です。帰国を前に、現地で同行記者との茶話会を開いたほか、昼には宿泊先のホテルで答礼昼食会を開催しました。パラオのスランゲル・ウィップス・ジュニア大統領も出席しました。
答礼昼食会であいさつに立った蕭・副総統は、今回の訪問を通じて、医療、教育、農林水産業、デジタル発展、インフラ整備など幅広い分野における台湾とパラオの協力成果を確認するとともに、双方のオーストロネシア(南島)文化のつながりをさらに深めることができたと述べるとともに、ウィップス大統領や行政チーム、国会関係者、そして訪問準備に携わったすべての人々に感謝を表しました。
また、タロイモはパラオや太平洋地域の文化や日常生活において特別な意味を持つ食材だと述べ、滞在中にはさまざまなタロイモ料理を味わったと紹介しました。さらに、この日の昼食会ではホテルのシェフに依頼し、台湾から持ち込まれ栽培されたタロイモを使った台湾風の料理を特別に用意したとして、参加者に味わってほしいと呼びかけました。

「芋粿巧(芋頭巧)」(写真:CNA)
蕭・副総統は、今回の訪問でパラオが誇る豊かな自然や文化遺産を体験する機会に恵まれたと語りました。世界遺産にも登録されているロックアイランド群と南ラグーンの名所や水路、シャークシティを訪れたほか、歴史あるペリリュー州も視察し、壮大な自然景観や豊かな文化、そしてパラオの人々が持つ強靱な精神に触れることができたと述べました。
また、パラオ国会で演説を行ったほか、州間道路整備事業の関連行事にも参加し、農業や養殖業、教育、デジタル発展などさまざまな分野における台湾とパラオの協力成果を確認したと説明しました。さらに、ロングブリッジ公園整備計画やコロール州の公共インフラ整備計画について説明を受け、双方が進めるインフラ協力の進展について理解を深めたということです。
医療協力については、多くの台湾のNGOや民間団体が政府の取り組みに加えて支援を行い、台湾の善意の力を国際社会に届けている。そして今回の訪問を通じて、台湾とパラオの間に育まれてきた友情を改めて目の当たりにし、その絆の深さを実感したと述べました。また、ホテル周辺を散歩していた際、医療ボランティアとしてパラオを訪れていた台湾人医師と偶然出会ったエピソードも紹介し、台湾の民間による国際協力と人道支援の精神を象徴する出来事だったと語りました。
蕭・副総統はさらに、政府関係者との交流だけでなく、さまざまな分野の人々と、両国が共有するオーストロネシア語族や先住民族文化のつながりについて意見交換を行ったと説明しました。こうした交流は台湾とパラオの強固なパートナーシップを示すものであり、今後の協力強化や持続可能な経済成長の実現、人々への新たな機会創出にもつながるとの期待を示しました。

一方、ウィップス大統領は、蕭・副総統に対し、今後再びパラオを訪れてほしいと呼びかけました。そして、3、4日間の滞在ではパラオの魅力を十分に味わうことはできないとして、より多くの台湾の観光客が長期間滞在し、パラオへの理解を深めてほしいと期待を寄せました。
また、蕭・副総統がパラオ国会で演説を行ったことについて、台湾のパラオに対する揺るぎない支援と、自由、民主主義、法の支配を共に守る決意を改めて示したものだと評価しました。
さらに、台湾は世界保健機関(WHO)や国際民間航空機関(ICAO)などの国際機関に参加すべきだと改めて主張し、「台湾には国際社会に貢献する能力も意思もある」と強調しました。
ウィップス大統領は、パラオと台湾はともに戦争や感染症の流行などの試練を経験してきたと指摘し、団結の重要性を深く理解していると述べました。そして、蕭・副総統が掲げる「一緒ならより良くなれる」という理念に賛同するとともに、「一緒ならさらに強くなれる」と語りました。
その上で、台湾とパラオは同じ南島語族の大家族の一員であり、今後も力を合わせて太平洋地域の平和と安定、そして繁栄を守っていくべきだとの考えを示しました。
最後にウィップス大統領は、頼清徳・総統へのあいさつを蕭・副総統に託し、頼・総統が将来再びパラオを訪問し、両国の友情とパートナーシップ、そして共通の繁栄をさらに深めることへの期待を表明しました。
(編集:王淑卿)