台湾に友好的な日本の超党派議員連盟「日華議員懇談会(略称:日華懇)」は11日、名称を「日本台湾友好議員連盟」に変更しました。台湾の在日本大使館に相当する「台北駐日経済文化代表処」の李逸洋・駐日代表(駐日大使に相当)は、「歴史的な意義を持つ重要な瞬間だ」と歓迎し、総統府の郭雅慧・報道官も、「台湾」の名称が正式に盛り込まれたことに深い感動を覚えた。これは台湾の民主主義、台湾の人々、台湾の主体性が認められた証だと述べました。

「日華議員懇談会」の古屋圭司会長は11日の総会で、同会が「日本台湾友好議員連盟」への改称を正式決定したと発表するとともに、日本政府や台湾の関係機関ではすでに名称変更が進んでいることから、今回の改称は自然な流れで、長期間にわたる検討を経て実現したものだと説明しました。(写真:CNA)
頼清徳・総統も11日午後、ビデオメッセージを通じて「日華議員懇談会」の2026年度総会に寄せたあいさつの中で、日華懇が53年にわたり、台日両国の国会議員の交流促進や台湾の国際社会への参加支持、さらには両国民の福祉向上につながる政策の推進などに尽力し、一貫して台湾への支持を表明してきたことに感謝の意を表しました。
また、こうした取り組みが台日間の交流と協力の基盤をより強固なものにしてきたと評価したうえで、今後も「日華懇」が台湾への力強い支持を続け、双方の協力関係をさらに深化させるとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて共に取り組んでいくことへの期待を示しました。
李・駐日代表は総会でのあいさつで、今回の改称は長年にわたり築かれてきた台日友好関係が、さらに深化・発展していくことを象徴するものだと強調しました。また、名称変更の知らせを受けて直ちに頼清徳・総統へ報告したところ、頼・総統も大変喜び、日本で台湾を支持してきた国会議員らに心からの感謝と敬意を伝えてほしいと述べたことを明らかにしました。
李・駐日代表は、「日華懇」がこれまで超党派の力を結集して台湾を支持してきたと述べ、具体的な例として、日本の参議院が2021年に台湾による世界保健機関(WHO)の年次総会、世界保健総会(WHA)へのオブザーバー参加を支持する決議案を採択したことや、在日台湾人の戸籍上の国籍欄への「台湾」表記実現などに尽力してきたことを挙げました。また、今年4月に頼・総統の国交樹立国エスワティニ訪問が中国の圧力を受けた際にも、いち早く台湾支持を表明したことに謝意を表しました。
一方、あいさつに立った総統府の郭雅慧・報道官は、「台湾」という名称が会場の大型スクリーンに映し出された瞬間、非常に感動したと語り、今回の改称は単なる名称変更ではなく、台湾の民主主義や台湾の人々、そして台湾の主体性が認められたことを象徴する重要な出来事だと喜びました。
また郭・報道官は、昨年頼・総統の就任式の際、古屋圭司会長が31人の超党派国会議員団を率いて訪台し、日本の国会議員による総統就任式への参加人数として過去最多を記録したことに触れ、台日間の深い友情を示すものだと評価しました。
郭・報道官は、「日華議員懇談会の歴史は台日友好の歴史そのものだ」と述べました。新型コロナウイルスの流行時に日本が台湾へワクチンを寄贈したことや、中国が台湾産パイナップルの輸入を停止した際に日本の人々が積極的に購入を支援したこと、さらに台湾の世界保健機関(WHO)や国際民間航空機関(ICAO)への参加、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)への加入を目指す過程で、日本の国会議員が継続して支持の声を上げてきたことについて、「台湾の人々は決して忘れない」と感謝を示しました。
郭・報道官は最後に、「台湾と日本は雨の日の友人であるだけでなく、晴れの日のパートナーでもある。雨の日には互いに傘を差し掛け合い、晴れの日には共に前へ進む」と述べ、困難な時には支え合い、順調な時には共に前進する台日関係を表現しました。そして、台湾は今後も日本や価値観を同じくする民主主義国家と手を携え、自由、民主主義、そして繁栄を共に守っていくと表明しました。
今回の改称について、参会者は、「日華」から「日台」への変更は、日本の国会が現在の台日関係をより明確に表現したものであり、「懇談会」から「友好議員連盟」への変更は、両国の議会交流がより制度化された段階へ進んだことを意味すると分析しています。
参会者はまた、日本の国会における各国との友好団体の多くが「友好議員連盟」の名称を採用していると指摘。今回の改称によって、台日間の議会交流団体も名称の上で他国との友好議員団体と同じ位置付けとなり、議会外交の慣例にもより沿った形になると指摘しています。
また、この変更は台日交流が単なる友好親善の枠組みにとどまらず、より制度的な基盤を持ち、政策面での連携も進めることができる議会協力のプラットフォームへ発展したことを意味すると分析しています。
参会者によりますと、現在、この議員連盟には300人を超える国会議員が参加しており、台湾支持が一部の親台派議員だけではなく、世代を超えて日本の政界全体で幅広い共通認識となりつつあることを示しています。特に近年は台湾海峡情勢への関心が高まる中、「台湾有事を起こしてはならない」という考えが、多くの日本の政治家に共通する安全保障上の重要な課題となっているということです。
関係者は、中国の反発も予想されるものの、「やるべきことはやる」という考えが連盟内で共有されており、日本における台湾支持の姿勢はますます明確で揺るぎないものになっているとしています。
なお、日本の台湾系団体「全日本台湾連合会(全台連)」も声明を発表し、「日本台湾友好議員連盟」の正式発足を心から歓迎するとの立場を示しました。
頼清徳・総統のビデオメッセージはこちら👇
(日本語字幕付き)
https://www.youtube.com/watch?v=9SAVO1s3r5A
總統為「日華議員懇談會」2026年度總會錄製致詞影片
(編集:王淑卿)