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「唐奨」、2026「持続可能な発展賞」は米大気化学者ソロモン氏に

15/06/2026 18:52
編集: 許 芳瑋
「東洋のノーベル賞」を目指す「唐奨」を運営する、唐奨教育基金会は15日、アメリカの大気化学者スーザン・ソロモン氏に2026年「持続可能な発展賞」を授与することを発表した。(写真:CNA)
「東洋のノーベル賞」を目指す「唐奨」を運営する、唐奨教育基金会は15日、アメリカの大気化学者スーザン・ソロモン氏に2026年「持続可能な発展賞」を授与することを発表した。(写真:CNA)

「東洋のノーベル賞」を目指す「唐奨(タン・プライズ、Tang Prize)」を運営する唐奨教育基金会は15日、アメリカの大気化学者スーザン・ソロモン(Susan Solomon)氏に2026年「持続可能な発展賞」を授与することを発表。ソロモン氏は、大気および気候科学の分野における画期的な進展と卓越したリーダーシップによって、世界の持続可能な発展政策を形づくったことが評価されました。

唐獎とは、台湾の実業家・尹衍樑氏が、ノーベル賞の精神にならい個人で寄付・設立した賞であり、唐王朝が隆盛を極めた「盛唐」の精神を発揚することを理念としています。「持続可能な発展」、「バイオ医薬科学」、「漢学」、「法の支配」という四つの部門が設けられています。

唐獎教育基金会は15日午前、2026年持続可能な発展賞の受賞者を発表。受賞者は、現在アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)地球・大気・惑星科学科で「リー・アンド・ジェラルディン・マーティン環境研究講座」教授を務める、スーザン・ソロモン氏です。ソロモン氏は、オゾン層破壊と気候変動の研究における先駆的な成果で、国際的に高く評価されています。ソロモン氏は、南極での現地観測、革新的なモデルシミュレーション、そして政策立案者や一般市民との深い意見交流を結びつけ、「モントリオール議定書」や地球規模の気候交渉の成功において、重要な影響力を発揮してきました。

唐奨教育基金会の陳振川・執行長は、気候変動は世界が最も関心を寄せる重大な問題の一つである。ソロモン氏の主要な貢献には、40年前に自ら南極へ赴いて観測を行い、フロン類(CFCs)が南極のオゾンホール拡大の主因であることを証明したこと。二酸化炭素の排出が地球に及ぼす影響を明らかにしたこと。また、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の第四次評価報告書「自然科学的根拠」において共同主導の役割を果たし、気候科学の重要な知見を包括的に統合したことが含まれると述べました。

陳・執行長は「ソロモン氏の研究は、現在の二酸化炭素の状況を踏まえると、たとえ今後追加的な排出がなくても、その気候への影響は1000年先まで及ぶ可能性があることを示している。これは、気温や海面上昇など地球気候への影響が極めて大きいことを意味しており、その影響をできるだけ早く緩和するための行動が求められる。ソロモン氏は国連IPCCの委員会においても共同で重要な役割を担い、報告書の作成にも関与した。この報告書は、2015年の国際気候会議においてパリ協定の締結を後押しすることにつながったものだ」と説明しました。

ソロモン氏はビデオメッセージを通じて、唐奨基金会が自身にこの賞を授与したことへの感謝を述べるとともに、将来台湾を訪れて賞を受け取ることを楽しみにしていると語り、気候変動研究に関する自身の所感も共有しました。

唐奨基金会によりますと、授賞式は9月18日に行われる予定で、ソロモン氏はその際、南部・高雄にある国立中山大学を訪れ、マスターズ・フォーラムを開催し、高雄地域の高校生とも交流を行う予定です。また北部・台北でも講演が行われ、関心のある市民の積極的な参加を呼びかけています。

(編集:許芳瑋/呂学臨/本村大資)

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