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血液がん・固形がん治療に革命 3人の科学者に2026年唐奨生技医薬賞

16/06/2026 19:20
編集: 王淑卿
台湾の実業家・尹衍樑(サミュエル・イン)氏がノーベル賞の精神にならって創設した「東洋のノーベル賞」こと、「唐奨(Tang Prize)」の第7回生技医薬奨(バイオ医薬賞)の受賞者が16日に発表されました。(写真:Rti楊雨青)
台湾の実業家・尹衍樑(サミュエル・イン)氏がノーベル賞の精神にならって創設した「東洋のノーベル賞」こと、「唐奨(Tang Prize)」の第7回生技医薬奨(バイオ医薬賞)の受賞者が16日に発表されました。(写真:Rti楊雨青)

台湾の実業家・尹衍樑(サミュエル・イン)氏がノーベル賞の精神にならって創設した「東洋のノーベル賞」こと、「唐奨(Tang Prize)」の第7回生技医薬奨(バイオ医薬賞)の受賞者が16日に発表されました。細胞免疫療法の分野を切り開いた3人の科学者、アメリカの著名な免疫学者、スティーブン・ローゼンバーグ(Steven A. Rosenberg)氏、フランス出身の医師でCAR-T(カーティー)細胞療法の父として知られる、ミシェル・サドラン(Michel Sadelain)氏、アメリカの免疫学者、カール・ジューン(Carl H. June)氏が共同受賞しました。3氏は、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)療法とキメラ抗原受容体T細胞(CAR-T)療法の発見・開発を通じて、血液がんや固形がんの治療に画期的な進展をもたらした功績が評価されました。

唐奨基金会によりますと、がんの周辺環境では免疫を抑制する働きによって、本来がん細胞を認識し攻撃するT細胞が次第に機能を失っていきます。細胞免疫療法は、患者自身の免疫細胞や遺伝子改変を施したCAR-T細胞を利用して、がん細胞を特定し破壊する治療法で、近年のがん治療における最も画期的な進歩の一つとされています。3人の受賞者の研究成果は、細胞を薬として活用する新たな時代を切り開き、医学界に大きな変革をもたらしました。

唐奨生技医薬奨(バイオ医薬賞)選考委員会の張文昌・委員長は、「T細胞は私たちの体を守る重要な役割を担っている。今回の受賞者たちは、そのT細胞の働きを最大限に引き出し、細胞免疫療法の分野に大きな突破口を開いた」と評価しました。

張・委員長はさらに、腫瘍免疫学の分野では、第1回唐奨生技医薬奨(バイオ医薬賞)の受賞者であるジェームズ・アリソン(James P. Allison)氏と本庶佑(Honjo Tasuku)氏が、それぞれCTLA-4PD-1という免疫チェックポイントを発見し、免疫チェックポイント阻害薬の開発につながり、多くのがん、とりわけ一部の固形がんの治療法の発展に大きく貢献したと説明しました。今年の受賞者3人は細胞免疫療法を専門とし、人の免疫システムを強力な抗がん兵器へと変えることに成功したことで、白血病やリンパ腫、多発性骨髄腫などの悪性血液疾患に画期的な治療法をもたらしたということです。

唐奨基金会の陳振川・執行長は、「歴代のバイオ医薬賞受賞者は、バイオ医薬研究のパズルを一つひとつ完成させてきたような存在だ」と述べたうえで、台湾でも産官学が連携し、バイオ医薬産業のさらなる発展を目指してほしいと期待を示しました。

また陳・執行長は、今回受賞した3人の科学者全員が授賞式に出席するため来台する予定で、高校生や大学生をはじめとする台湾の若者たちと交流する機会も設けられると明らかにしました。

(編集:王淑卿/呂学臨/本村大資)

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