日本の元首相である安倍晋三氏の長年にわたる台湾への支援および台湾と日本の友情の深化を記念するため、「安倍元首相 没後4周年追悼式」が7月4日、北部・台北市の中山基督教長老教会で「安倍晋三友の会」の林重賢氏の音頭により開催された。追悼式には台日関係、自由・民主主義および地域の平和に関心を寄せる各界の関係者100人あまりが出席。追悼、音楽、祈り、そして分かち合いを通して、安倍元首相への哀悼と敬意を表した。
追悼式の冒頭で挨拶した林重賢氏は、生前の安倍元首相と台湾との深く真摯な繋がりを振り返った。その中で特に、台湾で新型コロナウイルスの流行が深刻だった時期に、安部氏が迅速にワクチンを提供してくれたことは、困難な時期に厚い友情を示してくれたと述べ、これは、外交関係を超えた台湾と日本の相互信頼、そして友好関係を如実に表していると強調した。

追悼式の冒頭で挨拶した林重賢医師(台湾安倍晋三友の会提供)
これに続き、「台湾安倍晋三友の会」の陳唐山・会長は、安倍氏の長年にわたる台湾への支持、台湾海峡の平和を重視する姿勢、および台日関係深化への重要な貢献に言及。元衛生署長の涂醒哲氏は、「安倍元首相はパンデミックの最も困難な時期に台湾に手を差し伸べ、日本から台湾へのワクチン供与を円滑に進めてくれた。これは台湾の人々の健康を守っただけでなく、苦楽を共にする真の友の深い友情を示すものでもあった。台湾の人々は、この温かい支援を永遠に忘れないだろう」と述べた。その後、安部氏の台日関係やインド太平洋地域の平和、自由・民主秩序における戦略および卓越した功績を伝えるビデオが上映された。このビデオはインド太平洋戦略シンクタンクの矢板明夫執行長が制作に参加したという。
追悼式では日本の情勢に詳しい開南大学の陳文甲・副校長が「安倍元首相との交流を振り返る」をテーマに講演し、安部氏との交流のほか、安部氏が2021年12月1日に国策研究院主催のフォーラムにて、「新時代の日台関係」をテーマにオンラインで行った基調講演を見届けた経験を共有。この講演で安部氏が発言した「台湾有事は日本有事。すなわち日米同盟の有事でもある」という重要な論述は、日本の安保政策および台日協力の重要な考え方の基盤になったと語った。
陳・副校長はさらに、安倍氏の戦略理念は氏の死去によって途絶えることはなかったと指摘。安倍氏の重要な後継者である高市早苗首相は、台湾に友好的な姿勢を引き継いでいると述べた。その上で、高市氏は昨年4月に国会議員として台湾を訪問した後、台湾が自由と民主主義、経済安全保障、そしてインド太平洋地域の平和と安定にとって、どれほど重要であるかをより深く理解してきた。昨年10月に首相に就任して以来、安倍晋三元首相の未亡人である安倍昭恵氏の象徴的な支持を得て、高市氏は台日関係への重視とコミットメントをさらに明確に示していると強調した。

開南大学の陳文甲・副校長
主催者は、安倍元首相は4年前に亡くなったが、安部氏の台湾への支持、自由で民主的な秩序の堅持、およびインド太平洋地域の平和と安定に向けた戦略的ビジョンは、台湾と日本の関係、そして地域の安全保障情勢に今なお大きな影響を与え続けている。この追悼式は、台湾に友好的な指導者を偲ぶだけでなく、台湾社会に対し、国際的な友好関係を尊び、台湾と日本の交流と協力をさらに深めていくよう呼びかけるものだとしている。
(編集:本村大資)