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台風9号が台湾に接近 頼・総統:中央と地方の連携強化で万全の備えを

10/07/2026 18:18
編集: 豊田 楓蓮
中央気象署が台風9号に対する海上・陸上台風警報を発表する中、頼清徳・総統(中央)は10日午前、中央災害対策センターを視察した。頼・総統は、行政院の張惇涵・秘書長(左)、行政院の卓栄泰・院長(左から2人目)、中央災害対策センター指揮官の劉世芳氏(右から2人目)、農業部の陳駿季・部長(右)らとともに、防災準備状況に関する説明を受けた。(写真:CNA)
中央気象署が台風9号に対する海上・陸上台風警報を発表する中、頼清徳・総統(中央)は10日午前、中央災害対策センターを視察した。頼・総統は、行政院の張惇涵・秘書長(左)、行政院の卓栄泰・院長(左から2人目)、中央災害対策センター指揮官の劉世芳氏(右から2人目)、農業部の陳駿季・部長(右)らとともに、防災準備状況に関する説明を受けた。(写真:CNA)

台風9号(バービー、台湾華語名:巴威)が台湾に近づく中、頼清徳・総統は10日午前、中央災害対策センターを視察し、各関係機関の防災準備状況について説明を受けました。

頼・総統は、今年(2026年)初めて台湾に接近する台風であることを踏まえ、中央政府と地方自治体が緊密に連携し、防災対策を一層強化するよう指示。また、国軍もすでに約2万8,000人の兵力を待機態勢に置き、災害発生の恐れがある地域へ順次配置を進めるなど、勢力の強い台風9号への備えを各関係機関と共に全力で進めていることを明らかにしました。

中央災害対策センターは10日午前、台風9号に関する第3回作業会議および情報分析会議を開催。頼・総統は、行政院(内閣)の卓栄泰・院長(首相)らとともに会議を視察し、各関係機関から台風の最新状況や防災対応について報告を受けました。

会議では、交通部(日本の国土交通省に類似)中央気象署が台風9号に関して、9日午後に海上台風警報を発し、10日午前5時30分には陸上台風警報を発令したと報告。また、北部・桃園市以北の地域で特に大きな影響が予想されるとして警戒を呼びかけました。さらに、「行政法人国家災害防救科技中心(NCDR/国家災害防救科技センター」は、北東部・宜蘭県、北部・新北市、台北市、新竹県市、北西部・苗栗県を浸水警戒地域に指定し、激しい雨による沿岸部や低地での浸水冠水に十分注意するよう呼びかけました。

また、東部・花蓮県の万里渓に形成されたせき止め湖については、現在の水位が天然ダム頂部から8メートルの位置に達しており、今後の豪雨によってダム頂部からの越流や決壊恐れがあることから、10日午前7時より、下流域の避難対象世帯に対して強制避難措置が開始されました。

頼・総統は、各関係機関および地方自治体からの報告を受けた後、今回の台風は今年初めて台湾に接近する台風であると述べ、中央政府の各機関に対し、防災体制を引き続き強化するよう指示するとともに、地方自治体には必要な支援があれば速やかに中央政府へ申し出るよう呼びかけました。そして、中央政府と地方自治体が緊密に連携し、勢力の強い台風9号に共に対応していくよう求めました

頼・総統はまた、国軍が現在約2万8,000人の兵力を災害救援のため待機させていることに触れ、9日には自ら宜蘭県の蘭陽指揮部を視察し、各人員や装備がすでに準備が整っており、災害発生の恐れがある地域には予防措置として事前に部隊を配備しており、地方自治体から支援要請があれば、直ちに対応できる体制を整えていると説明しました。頼・総統は「前回、花蓮県の馬太鞍(ファタアン)渓に形成されたせきとめ湖が、台風18号による豪雨のため氾濫・決壊し、下流の光復郷で深刻な浸水被害が発生した時、最も大きな力となったのは地域住民だった。しかし、それに加えて国軍も非常に重要な役割を果たした。今回の防災・救援活動でも、国軍には全力で任務にあたり、中央政府や地方自治体と連携してさまざまな課題の解決に取り組み、国民に寄り添って行動することを期待している」と述べています。

中央災害対策センターの指揮官を務める内政部(内務省)の劉世芳・部長(大臣)は、台風9号は非常に強い風を伴っており、台湾北部の山間部や沿岸地域では、最大風速12級(風速が秒速32.5〜36.9メートル)以上の強風が発生する恐れがあると注意を呼びかけています。また、該当地域は人口密集地であり、現在は夏休み期間中でもあることから、住民や観光客に対して十分な警戒を促す必要があると強調しました。一方、中央気象署は、最大風速12級以上の突風が予想される地域については、突風の発生が予想される2時間前にエリア警報情報を配信し、住民や道路利用者へ事前に注意を呼びかける方針を示しています。

(編集:豊田楓蓮/中野理絵/本村大資)

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