勢力をやや弱め中度の台風(台湾基準)となった台風9号(バービー、台湾華語名:巴威)は10日午前11時の時点で、中心が台湾の東方約670キロの海上に位置し、時速26キロの速さに速度を上げながら西北へ進んでいます。中心付近の最大風速は依然として45メートルを維持し、暴風域の範囲にも縮小は見られていません。
交通部(日本の国土交通省に類似)中央気象署は陸上台風警報の対象地域を拡大し、北部・基隆市、台北市、新北市、北東部・宜蘭県、東部・花蓮県に加え、新たに北部・桃園市、新竹県市、北西部・苗栗県、中部・台中市、南投県、南東部・台東県を対象に含めました。一方、海上台風警報の範囲は引き続き、台湾北部海域、台湾海峡北部、台湾本島東側の海域およびバシー海峡となっています。
現在、沿岸各地の波は次第に高まり、すでに3メートル以上に達しているところがあるほか、台東県・台東市、成功鎮、離島・蘭嶼の沿岸では7〜9メートルの高波が観測されています。また、台湾北部海域、宜蘭県、花蓮県、離島・馬祖、南シナ海の東沙島(プラタス島)の沿岸でも2〜3メートルの大波に加え、うねりが発生しています。予測では、11日夜には沿岸各地で波の高さが2〜4メートルに達する可能性があり、台湾海峡北部、台湾北部海域、台湾本島東側の海域では4〜7メートルの高波となる恐れがあります。また、台風中心付近の海域では10メートルを超える猛烈なしけが発生する可能性もあると予想されているため、中央気象署は、海辺での活動を行わないよう強く呼びかけています。
中央気象署は、9日から12日までの累積雨量について、新北市、桃園市、新竹県市、苗栗県の山間部では600〜900ミリに達する可能性があると予測しています。また、台中市と南投県の山間部では500〜800ミリ、台北市、宜蘭県、中南部・嘉義県市、南部・高雄市、屏東県の山間部では400〜600ミリの大雨となる恐れがあります。さらに、花蓮県、中部・雲林県、台南市の山間部でも、累積雨量が400〜500ミリに達する可能性があるということです。
平地の累積雨量について、9日から12日にかけて最も多くなると予想されているのは新北市で、500〜700ミリに達する可能性があります。新竹県と苗栗県でも400〜600ミリ、宜蘭県では350〜500ミリ、桃園市、台中市、南投県では300〜500ミリとなる恐れがあります。さらに、基隆市と台北市でも200〜400ミリに達する可能性があるとして、中央気象署は、厳重な警戒を呼びかけています。
(編集:豊田楓蓮/中野理絵/本村大資)