香港警察は15日、予告なく独立系書店「留下書舎(Have A Nice Stay)」の家宅捜索を行いました。「我是書店店員(私は書店員)」と書かれたTシャツを着た店員が警察車両に乗り込む姿は大きな反響を呼び、SNSでは同書店の店員を支援するキーワードとなっています。
頼清徳・総統が会長を兼務する中華文化総会(National Cultural Association of Taiwan」、略称:NCAT)は16日、本部の建物の入り口に「我是書店店員」の標語を表示し、民主主義、自由への支持を示しました。
中華文化総会の李厚慶・秘書長(事務局長)は、「あの写真を見たら黙ってはいられない。奇しくも7月15日は台湾で戒厳令が解除されてから39年目の日だ」と述べました。
李・秘書長はそして、「一方で、その書籍、その文字、その思想によって自由を失ってしまう人がいる。他方で、台湾ではなお自由に本が読め、出版でき、創作でき、討論できる。こうした対比はやるせない思いにさせられる。自由に文字を使えるのは、世界が元からそうであったからではない。自由に語ることが許されなかった時代を苦労して乗り越えてきた人がいたからだ」と強調しました。
李・秘書長はさらに、香港の書店を守っている、本を読むことを守っている全ての人々が無事であることを願うと述べ、同時に、苦労してようやく得た自由を人々が永遠に大切にしてほしい、台湾において、「私は書店員です」という言葉が永遠に勇気を示す言葉ではなく、単なる自己紹介であり続けてほしい、と希望しました。
中華文化総会は長期間に渡って、民主主義と自由を支持し、人権に関するテーマに関心を払って来ました。2022年には、香港の日刊紙「アップルデイリー(蘋果日報)」の廃刊を受け、台湾在住の香港人と協力し、中華文化総会の一階で展覧会を実施、世界各地の香港人から、各自が保存していた「アップルデイリー」電子版や実際の新聞、計122点を集め、香港人の奮闘について記録しました。
(編集:駒田英/中野理絵/本村大資)